雑記

本年もどうぞよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

冒頭の写真は、年始に飲んだ華剛茶業さんの梨山烏龍茶「雪蔵1968」です。
今年は「兎」の付くお茶は無かったので、大晦日のライブ配信で選んだお茶にしました。

 

気づけば、年1更新・・・

ふと気づいてみれば、このブログの更新が2022年は年始の1回だけということになっていました。
もっと更新する予定ではあったのですが、かなりの誤算がありました。

昨年は11月に3年ぶりとなる「地球にやさしい中国茶交流会」を開催したのですが、これが正直、精神的にかなり重荷でした。
個人的にコロナ対応に関しては、きわめて保守的(安全重視)な考え方なので、前半は「そもそも開催して良いかどうか?」という疑念が拭えず。
6月頃にさんざん内部で議論し、状況が良くならなければオンラインに切り替えるという”条件付き”開催にしました。

”条件付き”とは、”どちらになるか分からない”ということなので、オンラインもオフラインも並行して準備しなければなりません。
前年のオンラインの準備だけでも結構大変だったのですが、そこに実会場(しかも新しくなってから初めて使用する)の準備作業が加わるという。
冷静に考えれば、かなり厳しい状況だったのですが、年初の段階では楽観的に構えていました。

9月頃には、実会場で開催できるだろうという見通しが立ち、本格的な準備を始めました。
実際に動き始めてみると、初めての会場&感染症拡大期間中の大規模イベント開催ということで、準備に大苦戦することになります。
その上、オンラインの準備も必要なので、時間がとにかく無い状態に陥りました。イベントを2つ同時開催したようなものなので。。。
結果的にYouTubeの更新を削り、自分の中でのリミッターを切って(多少の無茶をして)、どうにか回す・・・という感じでした。
※リミッターを切って動くと、しばらくは虚無になる仕様なので、まだ本調子では無い・・・

もっとも、今年は実会場開催が前提で、少しだけライブ配信という形になる予定なので、だいぶ落ち着くとは思います。

 

今年は台湾行きを再開

と、昨年はかなり厳しい一年だったのですが、今年は少し展望が開けそうです。
大きなトピックとしては、やはり海外へ行ける状況が整ってきた、ということです。

例年、6月初めに行っていた、台湾への渡航を今年は再開したいと思います。

最後に出掛けたのは、2020年2月。約3年ぶりということになりますが、色々状況が変わっているようです。
たとえば、日本人にお馴染みのお茶屋さんの試飲や販売のシステムが変わっていたり、従来あった店舗が無くなっていたり。
そのあたりをもう一度、しっかりと取材してきたいと思います。

コロナ禍は決して悪いことばかりでも無く、TwitterやYouTubeのコメントを見ていると、この期間に中国茶や台湾茶に興味を持った方も大勢います。
このブログでは、そうした方々が、台湾に行ったときに迷わずに済むような情報をお届けできれば良いなと思っています。


↑これを5年ぶりにアップデートするということですね

上記の更新は多分、台北の情報が中心になると思います。
しかし、やはり生産者のところで話を聞くのが個人的には一番面白いと感じるので、茶農家さんのところにも行きたいと思います。
※こちらは大挙して押し寄せると茶農家さんに迷惑が掛かることもあるので、あまりオープンにはしないと思います。

 

一方、中国の方ですが、急激に政策の転換があったところなので、しばらくは混乱すると見ています。
「まだ半年程度は慎重にならざるを得ないかな・・・」というのが個人的な見解です。
そうなると、新茶シーズンは外すことになるので、今のところ渡航の予定は立てていません。
状況が好転すれば、できれば上海か杭州ぐらいには行きたいところです(茶博会を見たい)。

 

YouTubeについて

YouTubeについては、一通り中国茶の初心者の方が必要な情報は網羅したかな、と思っています。
しかし、やはり定期的に情報があがることが何より大事なので、9月以降一時中断していた投稿を再開します。
基本的には、週1回ぐらいの投稿&月末のライブ配信というペースで続けていこうかと思います。

なお、YouTubeの場合、採り上げることができるテーマには限界があります。
既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、YouTubeではお茶の製法や歴史の話などは、あまり突っ込んで話をしていません。
これらのテーマは、事前にある程度の基礎知識が見る方にも必要なためです。
YouTubeの動画は、誰がどこから見るか分からないものです。
ゆえに前提となる基礎知識が必要になるような動画は、アップしてもあまり歓迎されません。
というわけで、こうした動画が出ることは、多分、今後も無いでしょう。

中国茶を本格的に勉強したいとなると、製法の話や歴史の話を避けて通ることはできないと思います。
そこを勉強したい場合は、ちゃんとした講座などに参加された方が良いですよ、ということはお伝えしておこうと思います。
YouTubeだけで学べることには限界がありますよ、ということですね。
※別の視点から行くと、私の講座などでお茶の製法の話を勉強した方にとっては、YouTubeの動画をより深く見ていただけると思います。

そしてYouTubeに関連しては、もう一点。

このブログのタイトルは「あるきちのお茶・旅行日記」です。

このうちの「お茶」のパートは動画化しましたが、「旅行」の方も別のチャンネルを立ち上げて、更新していこうと思っています。
どこかのタイミングで「お茶」チャンネルと「旅行」チャンネルの二本立てになるということです。

これについては、チャンネルが出来上がり次第、またご案内いたします。
「お茶」は週1で更新しますが、「旅行」の方は、おそらく不定期更新になると思います。

 

オンライン講座のメリットとデメリット

それから講座についても、方向性を書いておきたいと思います。
2020年9月以降、「趣味のことで不必要な感染リスクを負わせることはできない」という考えから、対面講座は実施せず、ほぼオンライン講座に切り替えてきました。

実施している講座は、従来からの対面形式の講座をオンラインに置き換えたものもあれば、マンツーマンレッスンや沢山のお茶を飲み比べるものなど、色々なスタイルのものをやってきました。
それだけやって来たので、オンラインの良い点もあれば、向いていない点もあることが、よく分かりました。

オンライン講座のメリット

オンラインが向いている点は、受講する人のさまざまな”コスト(費用・時間・手間・心理的負担等)”が小さく押さえられる点です。
会場に出向く必要が無いので、遠方の方でも大丈夫ですし、近所だったとしても身支度を調えたり、移動をする必要もありません。
さらに録画のある講座であれば、話を聞いたけどスッと入ってこなかったところを繰り返し復習できますし、いつでも気の向いたときに受講できます。
特に学び直しを考えたときに、さまざまなコストが小さいというのは、非常に大きな魅力だと思います。
※しかし、主催者側としては茶葉サンプルを発送すると、案外コストは小さくなりません(茶葉代がかなりかかる)

オンライン講座のデメリット

オンラインのデメリットは、やはり実際にお茶を淹れて差し上げられない点です。

そして、沢山のお茶を飲むとなると、どうしても費用が嵩む、というのもデメリットです。
たとえば、1回あたり淹れるのに必要な茶葉の最低ラインが5g(烏龍茶や黒茶は、このくらいの茶葉量が無いと真価が出ません)だとすると、20種類飲んでもらいたいとなれば、100gの茶葉のコストがそのまま掛かります。
味見感覚でちょっとだけ飲めれば良いができないので、良いお茶を飲んでもらおうとすればするほど、負担が重くなります。

また、マンツーマンなどで無ければ、交流がどうしても少なくなります。
対面型の中国茶講座にあったような、同じようにお茶を学ぶ人たちとの横の繋がりができないのは痛いと思います。

 

当面はオンライン中心です

オンライン講座には、上記のような向き・不向きがあります。
これを踏まえて、今年はどうするか?ですが・・・

まず、対面型の講座は、少なくとも今年の秋までは基本的には開催しない計画です(※大大阪お茶会など一部の例外を除く)。
現在の環境下では、少人数に限定した開催にせざるを得ず、そうなると提供する内容と費用のバランスを取るのが難しい・・・、というのが一番の理由です。
思いっきり専門的な内容に振り切ればできないことはないのですが、専門的なことをお伝えしようとすると教材茶葉の調達が国内では難しいのと、より広く伝える方を優先させたいので、秋以降になると思います。

ということで、当面はオンライン講座に力を入れていきます。

「中国茶基礎講座オンライン」「標準を読む」は、今年も開催します。
たぶん、この2つの講座で学べる内容は、現代の中国茶を知るための基礎知識になり得るものだと思います。
現代の中国茶を読み解いていくために必要な知識は、ここに詰まっていると思います。

ただ、少しずつキャラクターを変えているので、どちらが良いかはそれまでの経験によるかと思います。
講座の違いを紹介すると、以下の通りです。

中国茶基礎講座オンライン

「中国茶基礎講座オンライン」は、”中国茶の世界を一人歩きするための、知識と技術”をお伝えする講座です。
具体的には、製法・品種・産地という中国茶の軸となる考え方を学びつつ、40種類の一定水準以上の茶葉を飲んで、特徴をつかんでいただけます。

「まずは、まんべんなく色々なお茶を飲んでみたい」という方や「適当に飲んでいただけれど、きちんと体系化したい」という方にお薦めです。
なお、”基礎講座”という名前の割には、インストラクター資格や中国の国家資格を持っている方でも「そういうことだったのか・・・」となるような、結構ガチめの内容が含まれているので、学び甲斐はあると思います。
いわゆる”入門講座”に該当するような”基礎講座”というよりも、現代の中国茶を学ぶための”基礎”を習得するための講座というイメージで捉えていただければと思います。

 

標準を読む

「標準を読む」は、中国のお茶に関して”定義”を行っている公的な文書である「標準」を解説しながら、読み解く講座です。

こちらは、「一通りのお茶は飲んだことがある」「どこかでお茶を勉強したことはある」という方が、今の中国茶の世界を規定している「標準」について、しっかり学ぶというイメージです。
※従来の中国茶の学習シーンでは「標準」という概念を用いていないことが多いので、評茶員資格を持っている人以外は、ほぼ初耳だと思います。

各茶類の標準を解説していくことになるのですが、そもそも茶類の分類が製法によるものであるので、製法についての話は若干多くなります。
また、中国側の地理的表示(原産地保護)の仕組みについても触れる必要があるので、やや専門的です(テキストと参考資料集で400ページを越えます。物理的に”重い”です)。

 

基本、この2つの講座が柱になるのですが、実は毎年、「標準」の変更などがあるため、内容を少しずつアップデートして、テキストも作り直しています。
本当は、一度勉強した方にも、情報を随時アップデートしていただきたいところです。
が、大枠で変わっていないものを再受講いただくのも心苦しい・・・というのが悩みでした。
それを今年からは、少し解消できるようになります。

研究生制度

今年からTeamedia Online School「研究生」という制度を新たにスタートさせました。
今風の言葉で簡単に表現すると、”中国茶講座のサブスク”です。定額料金で、1年間はTeamedia Online Schoolでやっている講座のVTRは見放題になります。

これならば、変更したところだけをサクッと追加費用無しで確認いただくということもできるようになりました。
VTRなのでいつでも受講できますから、時間のあるときや気の向いたときに(コストが低く)受講できるわけです。
オンライン講座の画期的な使い方だと思います。

Teamedia Online School「研究生」

本来は年末で申し込みを締め切っていたのですが、諸事情により1月11日迄申込期限が延長になっています。
ご興味のある方はお早めにご確認ください。

 

中国茶時事ニュース解説講座

また、「中国茶情報局」などで紹介している、中国茶に関する時事ニュースを開設する講座も、今月から3ヶ月おきに定例開催します(1月、4月、7月、10月予定)。

中国茶はダイナミックに動いているので、その重要な変更点になりそうなニュースを採り上げ、その背景や今後の見通しなどを解説します。
中国茶の最新情報をキャッチするなら、これだけ聞いておけば、ある程度は大丈夫という感じにしたいと思っています。

中国茶時事ニュース解説講座

単発参加も可能なので、興味がある話題があるときだけ参加するのもOKです。
「研究生」の方は、こちらにも追加費用無しで参加できるようにしています。

このような講座は以前からやりたいと思っていたのですが、単発のセミナーとしては引きが少し弱く、集客には苦戦するだろうという見立てでした。
「聞く人がいないセミナーをやっても、張り合いがないなぁ・・・」と開催を見送っていたものです。
しかし、今年は少なくとも20名以上の「研究生」の方が受講されるので、張り切って準備をしております。

 

中国茶研究講座

このほか、特定のお茶についての知識を深める「中国茶研究講座」も、1つか2つほど開催予定です。

どのお茶になるかについては、教材となるお茶が調達できるかどうかにかかっているので、未定です。
日本国内で商品として販売されているお茶が教材になるかは、なかなか難しいところもあり、もうちょっと検討したいと思います。

 

各種イベントについて

今年も エコ茶会 は開催する予定です。
会場の空き状況の関係で、今年は12月2日(土)・3日(日)の2日間となります。

昨年は、条件付きでの開催だったので、出店のお声がけも十分にできなかったこともあり、出店者数も少なめ、実会場での茶席もセミナーも無しというスタイルでした。

今年はセミナーについては実会場で復活。
茶席という形になるかどうかは未定ですが、お茶を飲めるような場は作りたいなと思っています。

もっとも、情勢を見極めながら・・・ということになると思います。
東京都の施設ということもあり、あくまで安全第一です。
たぶん、6月くらいには何らかの告知ができると思います。

それから、近いところでは、大大阪お茶会があります。
こちらも3年ぶりの開催となります。

今回から会場を移転して、かなり広い場所でやるそうです。
しかも会期も2日間に拡大しています。

毎回、セミナーを依頼いただいているので、今年もやります。
テーマは、「YouTubeでは言えない中国茶の話」
オープンすぎるところでは、色々と言えない事情が中国茶には結構あります。政治的に敏感な問題とか、実は・・・な話とか。
そういったものを会場限定でお伝えします、という今までに無い内容です。

関西方面の方はぜひ。
予約は1月9日(月)の21時からスタートだそうです。

 

裾野を広げて、底上げをできる一年に

このほかにも色々計画していることはあるのですが、それはまた追々。

いずれにしても、中国茶の裾野が広がり、全体の底上げができると良いなと思っています。
やみくもに裾野を広げるだけでもダメですし、マニアックな情報ばかりが広がってもあまり良いことはありません。

昨年のエコ茶会でも、新しい風が吹いてきていることを感じたので、今年はさらに跳ねていくといいなと思っています(うさぎ年ですし)。

こちらのブログでも、書籍の紹介など、文字コンテンツならではの情報を発信していきたいと思います(今年こそは)。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

 

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