お茶

台湾でお茶を買うノウハウ2018(1)基礎知識編

旧ブログの方で、2012年のGW前に同名の記事を書いたのですが、今でもたくさんの方にご覧いただいているようです。
5年以上が経過して、台湾のお茶を取り巻く事情もだいぶ変わりました。
この年末年始を台湾で過ごされる方もいらっしゃるでしょうから、ちょっと早いお年玉で最新バージョンをお届けしたいと思います。

どこでも良いお茶を買えるわけではありません

台湾土産の定番の1つが、烏龍茶をはじめとする香りの高い台湾茶。

せっかくだから、美味しいお茶を買って帰りたい。できれば安く!

と考えている方も、いらっしゃるのではないかと思います。

しかし、初めての台湾だったりすると、美味しいお茶が買えるかどうか不安ですよね。
そこで、現地でお茶を買うための私的ノウハウを簡単にまとめてみたいと思います。

・・・実は、以前よりも、市中に出回る美味しいお茶は少なくなっているのです。

ある調査によると、1年間に台湾で消費される茶葉の量は約4万トンといわれています。
しかし、台湾のお茶の生産量は、現在1万4千トンほど。

残りの約2万6千トンは、タピオカミルクティーなどに主に使われるスリランカ産の紅茶だったり。
さらに無視できない存在なのは、台湾資本の茶業者がタイやベトナムで生産した烏龍茶です。

これらのお茶は、お茶の木も機械も台湾から持って行って現地生産していることから、見た目も味も台湾茶そっくりです。
なのに人件費に差があるので、輸入をしても価格が安いんですね。品質的には台湾産より、どうしても少し落ちますけど。
そのため、レストランの無料サービス用のお茶など、ある程度の品質があれば良いから、とにかくコストを抑えたいという業者さんから強い需要があります。
また、品質に遜色のないものも出てきているからか、一見の観光客対象のお店で扱っているお茶には、こうしたお茶が台湾産のお茶に混ぜられて嵩増し用に使われたりします。

別に台湾産にこだわりはないから、値段なりに美味しければ良いよ

という方なら別に構わないんですが、

台湾に行ったんだから、やっぱり台湾産じゃないと嫌!
きちんとしたホンモノの台湾茶が飲みたい!

という方にとっては、「どこでもフラッと入れば、良いお茶が手に入る」という時代は既に終わっています。
お茶はどこでも買えますが、本当の「台湾茶」を買うのには、お店選びを含めてちょっとしたコツや情報が要るのです。
そんなコツも含めながら、ご紹介したいと思います。

まずは基礎知識編です。

台湾では、どんなお茶が買えるか?

台湾で買い求められるお茶は、原則、台湾で生産されているお茶(台湾茶)がほとんどです。
中国大陸のお茶(中国茶)は、プーアル茶を除くとあまり流通していません。
台湾の茶業保護の観点から、中国からの茶の輸入を制限しているためです。
※「原則」と書いたのは、いわゆる台湾茶でもベトナムやタイなどでローコストに生産し、輸入しているものがあるからです。

台湾茶の具体的な銘柄には、以下のようなものがあります。
以前書いた、台湾のお茶ガイドという記事も一緒に参考にしていただければと思います。

凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)

台湾茶のかつての看板茶です。
花粉症に効くと一時期もてはやされたので、日本での知名度はナンバーワンかもしれません。
小さく丸まっているお茶で、お湯を注ぐと乾燥わかめのように大きく広がります。
金萱(きんせん)、四季春(しきはる・しきしゅん)という新品種で作られるバリエーション茶もあり、これらは比較的手ごろな価格ですが特徴的な香りがあります。

高山烏龍茶(こうざんうーろんちゃ)

台湾茶の現在の看板茶です。
凍頂烏龍茶と形状はあまり変わりませんが、もう少し緑色の強いものが多く、爽やかさと味わいの深みを持っています。
産地によって香りや味に違いがあり、標高の高いところのお茶ほど、お値段が高くなります。
茶名には産地を冠することが多く、有名なのは阿里山(ありさん)烏龍茶、杉林渓(さんりんけい)烏龍茶、梨山(なしやま)烏龍茶などです。

東方美人茶(とうほうびじんちゃ)

烏龍茶ではありますが、発酵の度合いが高く、紅茶に近い風味を持ったお茶です。
高級品には、ウンカという害虫が関与することが必要なので、原則、無農薬栽培です。
最上のものが取れるのは、ほんの僅かの期間(6月の芒種(ぼうしゅ)前後1週間ほど)しかないため、良いものは大変高価です。
安いものもありますが、甘みや繊細さは無くなっていきます。

ジャスミン茶(茉莉花茶、香片とも)

大陸のお茶が有名ですが、台湾でも生産されています。
くるくる丸まった形や花が入ったような形のものは、中国からの輸入品です。
台湾のものは、お茶そのままの形にジャスミンの香りをつけたタイプです。

文山包種茶(ぶんさんほうしゅちゃ)

ほんの僅かに発酵させて作る烏龍茶で、緑茶に近い、爽やかな香りをもったお茶です。茶葉の形は細長く、かさがあります。
台北郊外の坪林などで生産されています。茶葉博物館のある地域の名茶です。

木柵鉄観音茶(もくさくてっかんのんちゃ)

台北郊外の木柵で作られている焙煎を効かせた烏龍茶です。お茶の形は小さく丸まっています。
茶水の色は、アンズ色で、甘い香りが器に残ります。
火入れの強い香ばしさのお茶もあれば、甘いフルーツのような香りのお茶もあります。

紅茶

台湾でも少量ですが紅茶を生産しています。
南投県の日月潭(にちげつたん)という湖の周りで多く作られていますが、高山茶の産地などでも作り始めています。
台湾の紅茶は日本統治時代に本格的に作り始めたので、紅茶を追いかけてみると、日本と台湾の繋がりが良く分かります。
細かく砕いていないリーフタイプで、砂糖を入れなくても甘さを感じるお茶です。
最近は新品種の「紅玉(こうぎょく)」というメンソール香のある紅茶や「紅韻(こういん)」というお茶も出回っています。

緑茶

台湾でも少量ですが緑茶を生産しています。
台湾碧螺春(へきらしゅん)、台湾龍井(ろんじん)という名前が付いていますが、大陸のお茶とは品種も製法も違うので、全く違った風合いのお茶です。

健康茶

ハブ茶、グアバ茶、人参茶など健康茶もよく見かけます。
この手のお茶は、通常のお茶屋さんでは取り扱いがなく、土産物店や食料品店で販売していることが多いです。
また、普通の烏龍茶に西洋人参をまぶした人参烏龍茶というのもあります。
甘みが強いので観光客には人気なのか、やたらと勧めてくる観光客向けの店もあります。
※この手のお茶に関しては、ここでは取り扱いません。

大陸のお茶(中国茶)でも、台湾でよく見かけるのは以下のものです。

プーアル茶

台湾にはビンテージもののプーアル茶が結構あります。
ただし、ある意味、投資商品になっているので、お値段は高めです。
普段飲み用のものも出回っていますが、特にオススメできるほどの品質ではありません。
お茶屋さんに行かずとも、台北の迪化街(てきかがい)に行くと、小さな小沱茶(しょうだちゃ)が山積みで売られたりしています。

ジャスミン茶

花が開く工芸茶タイプのジャスミン茶は台湾では生産していないので、中国産を輸入しています。
台湾茶のみを扱う茶葉専門店には置いてないこともありますが、こちらも迪化街などではよく見かけます。

お茶の購入単位

現地のお茶を量る単位は、斤(きん)を使います。
1斤は600gです。斤の下には両という単位があり37.5gです。
1斤=16両という計算ですね。

分かりやすく図にしてみました。

問屋や産地では、最低4分の1斤(4両・150g)ないしは半斤(300g)からです。
覚えておくと便利なのは「4両」です。
150gというのは問屋さんでも通用することが多いので、慣れてきたらこの単位で買うと良いと思います。
たまに高級茶などで、2両75gのオフィシャル缶(福寿山農場産の梨山茶など)があったり、茶藝館では1回分の茶葉(ミニマムチャージ)を1両にしているところもあります。

「1つのお茶を150gは多すぎる!」という場合は、日本人客の多い小売店へ。
最低100g、店によっては50gから購入できます。さすがに日本でよくある25gとかは無理です。

台湾の方は、1回の茶葉量で10g以上使うこともあるので、一家族でも平気で斤単位で購入していきます。
消費量が違うので、日本の感覚とは少し違うところがあります。

お茶はどこで買えるか

台湾土産の定番にもなっているので、お茶はあちこちで買えます。
「どこでも買えます」といっても過言ではありません。
しかし、冒頭で述べたように、良いお茶を扱っているお店は多くはありません。

お茶を買える主なところと特徴は以下の通りです。
具体的なお店については、次の記事でご紹介します。

市中の茶葉専門店(非チェーン店)

店によって、かなり差はありますが、いちばんのオススメです。
試飲をさせてくれる店も多く、たいてい量り売り販売で、比較的少量からお茶を買うことが出来ます。
日本語が出来る店員さんがいるお店もあり、初めて買う方はこうしたお店で、いろいろ試されると良いでしょう。

分かりやすい価格表が提示されることも

市中の茶葉専門店(チェーン店・デパートなど)

天仁茗茶などのチェーン店では、予めパッケージに入ったお茶を購入できます。
大手メーカー製のお茶になりますので、品質的には「無難」というお茶が手に入ります。
日本語通用度はやや高めです。

市中の茶葉問屋

茶葉問屋も2つに分けられます。
比較的リーズナブルなお茶を安定して供給する伝統的な茶葉問屋と品質にこだわった高級茶を卸す新興の茶葉問屋です。

伝統的な茶葉問屋の中には、林華泰茶行のように小売りをしてくれるお店もあります。
問屋では普通、日本語はあまり通じませんが、日本人がよく行く林華泰茶行や林茂森茶行には日本語の出来る店員さんがいます。

大きなドラム缶の中には茶葉がぎっしり

値段はビックリするぐらい安いものから置いてあります。
そういうお茶はタイ産だったりベトナム産だったりします。
聞けばきちんと教えてくれるので、ちゃんと聞いてから買いましょう。
高級茶も扱っていますが、業種的にあまり得意分野ではありません。
1斤2400元ぐらいまでのお茶を買うのがオススメです。
このへんのお茶を買っている分にはコスパは極めて良いと思います。
それ以上の価格帯のお茶は、新興の茶葉問屋に行った方が品質の良いものがあります。

伝統的な問屋の難点は、最低購入単位が大きいこと(おおむね150gもしくは300g以上)、試飲も出来ないことが多いことです。
こうした問屋は、年ごとに出来が変わらないよう、お茶をブレンドして提供するのが主です。
そのため、産地名を表記せず、商品名は「高山烏龍茶1600元」のような形で記載されています。
年によっては、特定の産地の出来が悪すぎる場合を想定して、産地名を記載していないのです。
問屋で買う人は、産地にこだわらず”この店のいつもの味だ”と思って買うので、いちいち試飲する必要がありません。
その分コストがかからないので、お店側も安く提供しています。お店の看板で選び、あまり考えずに買いたい人向きのお店です。
包装も簡素で土産物向きではありません。
年ごとや季節ごとの味わいの違いを求めるのであれば、伝統的茶葉問屋では物足りなくなると思います。
が、自宅用の普段飲みのお茶をガサッとまとめて買う場所としては悪くないチョイスです。

一方、新興の茶葉問屋としては、富宇茶行などが有名です。
また、茶産地の農家の関係者が台北や台中などに自分の農園の直営店を出しているようなお店もあります。
こちらは安いお茶もありますが高級茶も独自のルートで入手するので、高級茶になればなるほど、優位性があり、それを得意分野としています。
伝統的な問屋のようにお茶の味わいを均一にすることは重視しておらず、年ごとの出来の違いも個性として考える傾向が強いのです。
当然、年によって味が違うので、試飲もさせてくれます。看板で選ぶというよりは、お茶そのもので勝負の店です。
こだわりを持ってお茶を飲みたいと思う人には、伝統的な問屋よりもこちらの方がお勧めできます。

生産者のこだわりのお茶を比較して選べることも

茶人の経営する店

お茶の世界の有名人(茶藝の先生など)がやっているお店というのもあります。
こうしたお店には、かなり産地や茶樹の育て方(有機など)、製法、茶師にこだわったお茶があり、そうしたものは抜群に美味しいお茶だったりします。
が、この手の美味しさは決して万人に分かりやすい美味しさではありません。
繊細な味わいが理解できるようになるまでには、少しお茶を飲む経験を積まないといけなかったりします。
お店の雰囲気も良い所が多いので、ある程度、お茶を飲みつけていて、もう少し自分の想像を超えてくるようなお茶が飲みたい!という方にはオススメできます。
置いてあるお茶は、相場に乗らないようなスペシャルなお茶が多いです。
いきおい、ビックリするようなお値段が付いていることもあります。
初めての方には割高な印象しかないと思うので、行くタイミングは良く検討した方が良いと思います。
自分とお店に相応しいタイミングというのがあります。

店主が選んだ、こだわりのお茶が並ぶ

市中の食料品店(新東陽など)・スーパーマーケット

メーカー製などのパッキング済みのお茶を販売しています。
お値段も手頃で買いやすいのですが、品質に関しては、ハッキリ言って良いものはありません。
均一な品質のお茶を大量に用意しなければならない業種なので、そうなると大手の茶問屋にブレンドを依頼することになります。
その際に他産地のお茶を混ぜているケースも見られます。
日本のスーパーに並んでいるような、庶民感覚のお茶として買う分には良いと思いますが、こだわって飲むお茶ではありません。

空港の免税店・土産物店・食品販売店

おみやげ用に綺麗にパッケージされたメーカーの規格商品が並んでいます。
やや割高で、品質はそこそこです。時間が無い時、買い忘れた時用の最終手段です。
日本語は通じますが、お茶の詳しい説明は無いと思った方が良いでしょう。

例外も一部にはありまして、地元の農産品を紹介する目的で出ているメーカーのものには当たりがあったりします。
お値段が少し割高になるのは致し方ないのですが、大手のブランド名や土産物店のオリジナルブランドではなく、2つか3つぐらい並んでいる地方メーカーの商品狙いなら、良いと思います。

市中の土産物店

市中の土産物店でも、おみやげ用にパッケージされたお茶が並んでいます。
素性がハッキリしない上、おしなべて割高で、海外産の茶葉をブレンドしているお店もあるので、オススメしません。
日本語はペラペラで、セールスがとっても上手だったりします(笑)

※お茶屋さんと土産物屋を兼ねているようなお店
お茶屋の看板でありながら、店頭にからすみを置いていたりするところは、お茶屋というより土産物屋と考えて良いでしょう。
この手のお店を、良質なお茶を買い求めようとして利用することは、あまりオススメしません。

激安ツアーで連れて行かれるお茶セミナーの店

日本語の上手なおじいさんやおばあさんが、軽妙なトークにパフォーマンスを含めてお茶を紹介してくれるお店があります。
激安パックツアーなどで必ず組み込まれている感じのお店です。

結論から言うと、お茶としては非常に低レベルなものを高級茶のお値段で販売しているので、購入することは全くオススメできません。
とはいえ、ガイドさんの手前、買わなければ行けないこともあると思います。
その時も最低限度に押さえた方が良いと思います。
こうしたお店では、お茶の1パックの量を小さくしているので、手頃な値段のように感じますが、1斤に換算すると、べらぼうに高いお値段なので。
それが旅行会社へのキックバックになって、低料金のツアーが成立する訳なのですが・・・

安い旅行料金を実現するための場なので、こういうお店が出てくることは仕方のないことです。
しかし、ここで良い思いをしなかったからといって、お茶を嫌いにならないでいただきたいと思います。
街の中には、良心的で素晴らしいお茶を扱っているお店はたくさんありますので、「あー、これかーーー」という感覚で楽しんで下さいw

ズバリ、いくらぐらいのお茶が妥当な金額か

お茶の種類によって、だいぶ違うのですが、台北市内の普通の茶葉専門店で買うのならば、個人的には1斤1200元と2400元を一つの目安にしています。
1斤1200元(100gあたり200元)程度のお茶であれば、普通のお茶としては十分に美味しいと感じるお茶です。
1斤2400元(100gあたり400元)を超えてくると、かなり高級なお茶になってきます。
高山烏龍茶は、大体このへんの金額からスタートです。
物足りない方(お茶マニア)は、さらに高いお茶を買うことになっていきますが、お茶の値段は天井知らずですので、ほどほどに。

ちなみに値段と味の関係ですが、

安いお茶ほど、刺激が強く、口の中に味がハッキリと残ります。
ただし、余韻は少なく、煎も利きません。
手軽に味わうにはこちらでしょう。

高級なお茶になるほど、口当たりは柔らかで、味わいが淡麗に思われます。
が、喉の辺りからこみ上げてくるような甘さや香りが戻ってくる傾向があります。
お茶の味わいの余韻も長く、何煎も楽しむことができます。
じっくり味わう向きには、こちらでしょう。

この違いは、できれば試飲させてもらえるお店で一度体験してみると良いでしょう。
最初に安いお茶、次に高いお茶の順で飲むと、違いがハッキリわかります。

お土産向きのお茶は?

私の経験では、渡す相手がお茶に詳しい方でない限り、おみやげとしては1斤1200元クラスのお茶で十分です。
というか、その方が喜ばれます。口に含んだ瞬間に、香りが良い!というのが分かりやすいので。
お茶を飲みつけている方なら別ですが、あまり台湾茶を飲んだ経験が無い場合は、こういうお茶を飲ませてあげた方が喜んでもらえます。
具体的な銘柄で行くと、香りの強い四季春茶や微かなミルク香のある金萱茶などが良いかと思います。

お値段の高い高山烏龍茶などを頑張って買っていっても、飲みつけていない人には「淡すぎる」と言われます。
芸人さんの食レポではありませんが、口に含んだ瞬間に味が分かるようなものではないので。
余韻や香りなどは、それなりに意識して飲まないといけませんから、あまり高いお茶をあげても喜ばれないと思います。
お茶以外にワインやコーヒー、ビールなどの嗜好飲料をこだわって飲むような方なら、高級茶も分かるのですが・・・

お土産目的であれば、むしろ、手軽に飲めるけれども美味しいティーバッグなどの方が良いかもしれません。
最近は細かく砕いた茶葉ではなく、リーフをそのまま入れたテトラ型のティーバッグなどを専門店では取り扱っています。
そうしたものを選んで買えば、簡便に美味しいお茶を飲んでいただけるので、貰った方に喜ばれると思います。

お茶には相場があります

台湾茶には、各産地・各地域のお茶ごとに相場があります。
台北の場合、クオリティーシーズンの阿里山烏龍茶なら1斤1600元ぐらいから4000元ぐらい、梨山烏龍茶なら1斤4000元以上といった感じです。
台中などの地方都市や茶産地に近い都市に行くと、ここからグッと下がります(台北は家賃が高いので)。
実際の相場観は、価格表などを明示してくれるお店に何回か通っているうちに自然に身についてくると思います。

なお、梨山烏龍茶のような著名な高級ブランド茶には、厳然とした相場が存在するので、お買い得品というのはありません。
安すぎるブランド茶は、たいてい、産地の不確かなものだったり、季節外れのお茶だったりします。
お店のマージンがたくさん乗りがちな土産物店で買うのでない限り、お茶の品質自体は価格に比例すると考えて間違いないと思います。
#ただし、高品質なお茶=「好みのお茶」「美味しいお茶」ではないので、出来れば試飲して買うと良いでしょう。

それから、お茶に関しては価格交渉(値切り)も必要ありません。
その金額を出しても欲しいお茶は買う、欲しくなければ買わない、ということで意思表示をした方が、品があります。
どこのお店も基本的には定価販売ですが、たくさん買うようだとおまけをつけてくれたりして、きちんとお客さんに還元することが多いです。

では、次の記事でオススメできる台北のお茶屋さんをご紹介します。

続く。

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