中国旅行

福建烏龍茶の旅2017(6)九曲渓漂流記

星村鎮の竹筏乗り場へ

武夷山2日目。
今日は朝8時半から九曲渓下り(中国語で”竹筏漂流”)を予約していたので、その時間に合わせて早めにホテルを出ます。
ホテルからテクテク歩いて、まずは風景区の南入口へ。

竹筏乗り場があるのは、星村鎮という別の街なので、南入口からミニバスに乗ります。
バスで15分ほどかかる上、バスがすぐに出るかどうか分からないので、竹筏の予約を持っている人は時間に余裕を持って行動した方が良さそうです。

竹筏乗り場のバス停で降りましたが、乗り場までは、また10分ぐらい歩きます。
そこへ行くまでの道中で、露天のおばちゃんから靴カバー(靴套)を購入。1元でした。

ビニール袋の口のところにゴムを着けただけの実に簡素なものですが、これが役に立ちます。

竹筏乗り場の手前にこんな碑が。

ちょっと見にくいのですが、真ん中の石に「武夷岩茶第一鎮」と書いてあります。
説明書きによると、1999年に故・張天福氏がおくったものとのことです。

その近くに九曲渓のイラストマップがあったので、こちらもパチリ。

ガイドさんか船頭さんに案内してもらわないと、さっぱり何が何だか分からないのが九曲渓下りなので、これが後でかなり役に立ちました。

で、こちらが筏下りの乗り場です。結構立派な建物でした。

筏へ

竹筏は6名乗りで、船頭さんが前後に1名ずつの計2名つきます。
団体ツアー客は、ガイドさんが6名ずつに割り振るので問題無いのですが、個人ツアー客(散客)の場合は、自分たちで6名のグループを組んで、乗り場に行かなければいけません。
これがちょっと面倒そうだなーと思っていたのです。集まらなかったら、どうするんだ、と。

一人でふらりと建物の中へ入ると、5人組の人たちが、「あなた、ひょっとして一人?」と待ってました!とばかりに声をかけてきました。
ということで、グループ探し問題は、あっさり解決しました。
みなさん揃って、筏へ向かいます。

筏はこんな感じ。実に簡素ですね。
先頭を歩いていたおばさまたち三人組が、乗り場の人と話をして、割り当ての筏が決まりました。
早速乗り込みます。

3名のグループと1組のご夫婦、そして私という混成軍です。
2名ずつの並びで、最後列の右側に陣取りました。
ライフジャケットを身につけて、早速出航します。

筏の乗り心地

これだけたくさん乗客がいるので、遊覧船でも良いんじゃ無いの?と思っていたのですが、この九曲渓、めちゃめちゃ水深が浅いです。

なるほど、これでは竹筏しか乗り入れられませんね。

で、その竹筏ですが、基本的には竹の部分は水に浸かっている感じです。
そのため、足を少し高いところ竹を組んだところに置きます。
が、それでも川に落差があるところや急流の場所などでは、ザブンと水を被ります。

そこで役に立つのが、先程購入した靴カバーです。

これは少し下げている写真ですが、実際は膝下ぐらいまでカバーできるので、これで靴が濡れることはありません。

あと、少し気になったのは、1時間半ぐらい乗船しているので、おしりが痛くなります。
多少濡れてもOKな座布団などがあると、より快適かも、と思います。

ちなみにライフジャケットは、武夷星茶業さんがスポンサーのようです。
これも”ブランド化”の費用なんでしょうが、その分をお茶の品質と価格のバランスに(以下略

ガイド料は別途

九曲渓は、9回のカーブを曲がる度に違った風景が見えるので、想像以上に面白かったです。

序盤は後方の船頭さんが、少し解説をしてくれました。
ただ、途中から、詳しく解説をして欲しいのであれば、1人当たり20元をチップとして必要とのことでした。
どうする?どうする?と聞いてきます。

こういうときに混成軍は難しいところがあり、結局、ガイド無しで過ごすことに。
個人的には、払っても良いかしらと思ったんですが、20元というのは、まあ1食食べられるぐらいのお金なので、なかなか意思統一は難しいです。
全員分、おごってやる!ぐらいの意気込みを見せれば別なんでしょうけど。

というわけで、良く分からないまま筏は進んでいきます。

イラストマップを見ながら

それでも、たまに現在位置が分かることはあります。
カーブのところで、岩に文字が刻まれているのです。それで現在位置を確認します。
たとえば、これは六曲。

九曲渓下りは、九曲からスタートし、一曲まで下っていくというものです。
先程撮影したイラストマップと照らし合わせて、みどころを確認していきます。

あ、ここは昨日、橋の上から写真を撮ったところですね。
御茶園から天游峰へ向かう途中の橋です。

筏は密集することもあり、たまには他の筏とぶつかりそうになることも。

女性の船頭さんもたまにいらっしゃいます。

ちなみに解説付きで行くと説明を細かくしてくれるので、時間を20分ぐらい延長してくれるそうです。

こちらは四曲。
この位置に刻まれているってことは、筏で来て文字を彫ったんですかね。

断崖があったり。

緑豊かに開けたところに出てみたり。

これは有名な玉女峰ですね。

乗船している人との交流も

後ろの船頭さんは、どうも話が上手いタイプの人だったようで。
そういう人は、ずっと話をしないのも、耐えられないのかもしれません。

ご夫婦の旦那さんに、「どこから来たの?」と聞いていました。

寧夏からいらっしゃったそうです。

そうすると、船頭さんは、やはり羊をよく食べるのか?と。
やっぱり中国では、とりあえずは、ご飯の話なんだなーと妙に感心しました。
美味いものの話なら喧嘩にはなりませんからね。

筏は一曲までやってきて、そろそろ筏の旅も終わりが近づきます。
そのタイミングで、件の船頭さんが、私に「どこから来たの?」と振ってきました。

私、ずーっと無口で過ごしていたんですが、ここで初めて

「日本から来たよ」

と答えたら、筏がざわつきましたw
どうも、外国人だと思われていなかったようです(^^;)

で、そこからは色々質問攻めに遭います。
たぶん、みなさん風景に飽きてたこともあるんでしょうねw

外国人とコミュニケーションが取れるのであれば、色々聞きたいことはあったようです。
みなさん、興味があるんですよ。

特に寧夏から来たご夫妻は、先日、富士山に登ってきたとかで、その話を聞いて欲しかったみたいです。

いやー、これ、最初に「日本人だ」って言ってたら、ずーっと筏下りの間中、質問攻めに遭っていたことでしょう。
終わりの頃に聞かれたので良かったw

筏は九曲渓から、森の中に入っていきます。
ジャングルクルーズみたいですが、ここまで来たら終点はもうすぐです。

筏を下り、みなさんとお別れ。
明らかに「もっと話したかった」オーラが、みなさんから出ていましたがw

続く。

 

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