お茶

台湾のお茶ガイド(1)文山包種茶

近々、「台湾でお茶を買うノウハウ2017年版」をアップする予定です。
前回よりも充実したものにするため、先に台湾の主要なお茶の紹介記事をアップしておきたいと思います。
#あとで、まとめ記事的にリンクを張ります。

お茶の解説は、やろうと思えば、いくらでも書くことはあります。
しかし、今回は「知って」「買って」「飲める」という最低限のラインで書いてみたいと思います。

まず第1弾は、文山包種茶です。

 

台北の近郊で作られている名茶

文山包種茶(ぶんさんほうしゅちゃ)は、爽やかな味わいと花のような香りが特徴の烏龍茶です。
お茶の葉っぱは、よじれてガサッとしています。深い緑色をしているものが多いです。

写真は3gの茶葉です。
以後の記事でも、同じ器に同じグラム数で入れて写真を撮っていますので、茶葉のボリューム感を掴んでいただけると思います。


文山包種茶は、台湾で作られている烏龍茶の中でも、もっとも発酵が軽いタイプのもので、緑茶感覚で味わえるお茶です。
でも、しっかり烏龍茶なので、香りは豊か。
聞香杯や茶杯での残り香の変化も楽しめるお茶です。

清らかな香りと味わいから、「清茶(せいちゃ)」という別名で呼ばれることもあります。
※他産地のものでも、発酵の軽いものを”清茶”と呼ぶことがあります。文山包種茶だけではないのでご注意を。

産地は大都会・台北のすぐ近く。
新北市坪林(ピンリン)区や石碇(せきてい)区などで主に作られています。

このへんから台北市の南部にかけては、かつて文山地区と呼ばれていたので、「文山」という名前になっています。

坪林は、台北市内からもバスで1時間弱で行くことができます。
「坪林茶業博物館」という博物館もあるので、観光客の方でも比較的行きやすい茶産地として、木柵(もくさく)とともに名前が挙がるところです。

「包種茶」の名前は、昔のパッケージのスタイルに由来すると言われています。
以前は、このように紙で包んでいたんですね。

坪林茶業博物館に行くと、どうやって紙で立体的に茶葉を包むかの説明書きやムービーを見ることができますので、興味のある方はぜひ。

※現在では、発酵の軽い烏龍茶のことを学術的に「包種茶」と呼ぶこともあります。

クオリティーシーズン

文山包種茶の良いお茶が採れる時期(クオリティーシーズン)とされるのは、春茶と冬茶です。

坪林区では、春茶は5月下旬・冬茶は11月中旬に、コンテスト(品評会)が開催されています。
大体、この時期までに良いお茶が出揃うイメージです。

夏場にも一部で作られますが、どうしても良品になりにくいので、夏の生葉の特徴を活かし東方美人茶にするケースもあります。
また、冬のコンテスト以降にも少量作られることがあり、これは「冬片(とうへん)」と呼ばれます。

なお、地域的な好みもあり、このお茶を見かけるのは台北周辺であることが多いです。
南の方へ行くと、味わいが軽すぎるという声が強くなり、あまり好みではないようです。
いきおい、良いものは台北近郊でしか出回らない傾向がありますので、買うなら台北か産地で買いましょう。

 

オススメの淹れ方

文山包種茶は、清らかな香りが命です。
香りが吸収されにくい磁器の茶壺や蓋碗を使い、高温(90℃以上)で淹れるのが美味しいと思います。
フローラルな香りは、高温の方が良く出ますので。

また、全く別の方法として、水出しもオススメです。
水出し用のボトル(あるいはミネラルウォーターのペットボトル)に茶葉を入れ、冷蔵庫で一晩。
翌朝にはスッキリ爽やかな冷茶が、できあがります。

 

ちょっと変化球なお茶

文山包種茶は、清らかなタイプが基本ですが、少し変わったバリエーションも、いくつかあります。

焙煎した文山包種茶

少し強めに焙煎をかけた文山包種茶というのもあります。
お店によって名前は様々ですが、日本人の方がよく行くお店を例に挙げると、有記名茶では奇種烏龍、林華泰茶行では小種烏龍の名で販売されています。
焙煎がかかっている分、花の香りは抑えめですが、香ばしさが加わっています。
文山包種茶は青っぽくて・・・という方は、こちらを試してみるのも手です。
お値段は、お手ごろ価格のものからあります。

高山包種茶

阿里山(ありさん)や杉林渓(さんりんけい)といった、高山茶の産地で採れる生葉を使って、文山包種茶の作り方で作るお茶というのも、ごく少数ですがあります。
文山地区よりも標高が高い産地のものが多いため、より清らかで透明感のある仕上がりになっているものもあります。
もっとも、これらはトライアル的に少量のみ作られているお茶なので、かなりこだわりの強いお茶屋さんに行かないと、入手はできないかと思います。
お値段は文山包種茶より、概ね高くなります(高山茶の相場になります)。

老茶

文山包種茶を十年以上も寝かせた「老茶(ろうちゃ・ラオちゃ)」というのもあります。
華やかな香りはすっかり無くなっていますが、最初は少しホコリっぽさを感じることもあります。
が、火入れの加減などから、やや香ばしく、口当たりの柔らかなお茶になっているものもあります。
老茶は、”飲む骨董”的な価値のあるものなので、お値段はかなりお高めですが、機会があれば、ぜひお試しを。

品種違いのお茶

文山包種茶、メインストリームなのは、青心烏龍(せいしんうーろん・別名:種仔)種を使ったものです。
ただ、最近は金萱(きんせん)、翠玉(すいぎょく)などの新品種を使ったものもあります。
また伝統的な品種である、大葉烏龍(だいよううーろん)種などを使ったものもあります。
品種が違うと香りのパターンもまた違うので、品種で飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

 

続く。

 

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初の試みですが、参考になりそうでしょうか?(^^;)

 

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