お茶

日本全国茶館めぐり-今古茶藉(山梨県山梨市)

あのお店が山梨市で再オープン!

東大駒場キャンパスの裏手にあり、2018年12月末で一度閉店した今古茶藉(ここんちゃせき)さん。
山梨県の山梨市で本格的な茶館のオープンを目指していましたが、プロジェクトが予想以上に大がかりなので、かなり準備に時間を要するようでした。
そこで、本格的な茶館のオープンの前に、新しいスタイルのお店を山梨市市内の別の場所で2020年8月12日にオープンさせました。

場所は山梨市役所のすぐ近く。
山梨市駅の北口を出て、一本道を徒歩10分ほどの所です。
当初の茶館予定地よりも街中にあり、電車でのアクセスも容易なところです。

茶葉の販売のほか、茶葉を使った料理やパンの販売なども

新しいお店は、以前の駒場の店舗よりも広くなっています。

従来は茶葉の販売だけでしたが、こちらのお店の特徴は、茶葉を使った料理や地元山梨産のフルーツを使った料理などの販売も行っていること。
あまり知られていないのですが、こちらのオーナーの簡さんは、茶葉を使った料理の研究を行っていて、中国の某有名茶館のメニュー監修なども行っています。
代表的なメニューは、龍井茶をまぶして焼いた”龍井鶏”などで、そうした料理が提供されています。

特徴的なのは、お茶を用いたパンがあること。

発酵の際にイーストなどを使わず、茶葉を用いているそうです。
ふわふわというよりはガシッとしたハード系のパンなのですが、お茶の香りもしっかり残っていて、かなりユニークだと思います。

料理の多くは冷凍などの形式で持ち帰りや通販に対応するほか、14席ほどのイートインスペースもあるので、店内で食べていくことも可能です。
店内で食事をする場合、購入した料理の温めなどは、自分でレンジなどを使って行う、基本、セルフスタイルのお店です。

なお、土日のみ、予約制でコース的に料理を提供する計画もあるそうです。
詳しくはお問い合わせください。

 

店内でお茶を飲むことも可能

もちろん、店内でお茶を飲むことも可能です。
こちらも基本はセルフスタイルで、自分でお茶を淹れる形式です。
たとえば冷茶はこのような形で提供されます。

蛇口の部分をひねると氷だしの冷茶が飲めるようになっています。
この日は苦水薔薇(玫瑰)、阿里山烏龍茶、雲南の古樹紅茶のラインナップでした。

阿里山烏龍茶

古樹紅茶

苦水薔薇(苦水は甘粛省の地名)

ドリンクバーのようなスタイルですね。

なお、お茶の購入の際の試飲などは基本的には行わない予定だそうですが、最低ロットで2gパックのお茶が用意されています。
これを購入して、店内で飲み、確認してから購入することができそうです。

 

店内には色々と面白いものも

お店は内装工事などもイチから自分たちで行ったとのことで、さまざまな趣向があります。
たとえば、イートインスペースの壁画は簡さんによる絵です。

このほか、非常に珍しいところでは、紫砂の原石からどのように細かな砂になっていくかの見本や茶壺の断面なども展示されています。

 

コロナウイルスの影響などもあって、少し工事の遅れなどがあり、オープン当日は商品などがまだ間に合っていない状態でした。
ただのお茶の販売店でも、茶館でもない、新しいスタイルのお店なので、運営しながら少しずつお店の形ができていくと思います。

以前のお店は、少し小さなお店だったので、常連の方がいると入りにくいような印象が正直あったのですが、こちらは比較的入りやすいお店だと思います。
東京からも小旅行気分で出かけられる場所なので、状況が落ちついたら、ぜひ行っていただきたいお店です。
お茶の品質はどれも折り紙付きですので。

 

今古茶藉(ここんちゃせき)
住所:山梨県山梨市小原西952
営業:11:00~18:00
定休:
火曜(仕入れ等で不定休あり)
http://kokonchaseki.shop-pro.jp/

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