雅安博物館へ
あっという間に最終日になってしまいました。
やはり四川省は広いので、4泊5日では全然足りないですね。。。
今日は、午後の便で成都から帰国するのですが、ほんのり時間があるので、駆け足で雅安博物館に行くことにしました。
雅安博物館は街の中にあり、かつての雅安茶廠があった場所です。
雅安の街の全景図など。
川と山のある美しい街ですなぁ。
もっとも、かつてはこんな感じだったようです。
展示物は様々なものがあるのですが、我々は時間がありませんので、茶馬古道についての展示を集中的に見ました。
まずは雅安にある、茶馬古道の遺跡群マップなどを。
こうして見ると、雅安市内のみならず、近郊の県に何箇所も遺跡があるようです。
今回は本当にピンポイントでしか見ていないので、これは何度も来ないと全貌は全然分かりませんね。
階段のところには、その遺跡らしき絵が描かれていました。
絵になっているぐらいですから、やはり画になる場所がもっとありそうですね。
こういうところに是非行きたいです。
雅安茶廠に関する歴史の記述ももちろんあり。
昔、存在していた茶廠が複数合併して雅安茶廠になったことなどが紹介されています。
また、歴史という点では、こんな年表なども。
この年表を見ると、清の末期には、インド・ダージリン産のお茶が大量にチベットに入り込んでしまい、四川のお茶に大打撃を与えた。それを追い出すのに30年あまりの時間がかかった、と書かれています。
中国が蔵茶などの黒茶の製法を国家機密として管理する理由も頷けます。
「作り方見せてくれないなんて、ケチ」と思うかもしれませんが、国家の一大事だということです。
鉄だけでなく、お茶も国家なり、なのです。
一つ一つの資料をじっくり見ると半日ぐらいかかりそうでしたが、40分で切り上げて、バスで成都に向かいます。
ああ、やはり時間が足りない・・・
陳麻婆豆腐
さて、四川省にやって来た我々がクリアしていないミッションがあります。
それは本場の麻婆豆腐を食べること、です。
いえ、厳密には高速のサービスエリアとかで出ていたんですが、それだけではやはり物足りません。
ということで、空港の近くにあるこちらのお店へ。
超有名店の陳麻婆豆腐です。
ここは宴会場がメインのようです。
たまたま有名な先生に弟子入りをする茶藝のお兄さんがいたので、茶藝を披露してもらいました。
今回の旅行、天候もそうなんですが、こういう引きの強さがありましたね。
で、お待ちかねの麻婆豆腐はこちら。
たしかに辛いのは辛いのですが、やはり痺れ感(麻)の方が強く、しかも香りが複層的で、まさに本場の麻婆豆腐!という感じでした。
四川5日目ともなると、辛いものに慣れてきていたこともあって、非常に美味しくいただきました。
ただ、今回のレストランには事前に料理の注文がきちんと伝わっていなかったり、道路も渋滞して到着が遅れたこともあって、時間内に全ての料理が揃わず。
少し無念ではありましたが、空港に向かい、直行便で帰国の途につきました。
とにかく今回はかなり時間が無かったですね。
やはり四川省を5日間というのは厳しいです。かなり積み残しがある感じです。
雅安茶廠の新施設の完成も見たいし、蔵茶の別の工場も見てみたい。
さらには、やはり蔵茶の茶馬古道を知る上では、やはりもう少し先にあるカンゼ・チベット族自治区にある康定という街は外せないようです。
というわけで、来年の3月(おそらく19日~25日)に、四川省を「茶旅の会」で再訪することにしました。
今度は、東京発と大阪発の2箇所から発着になる予定です。
ご興味のある方は、「茶旅の会」WebサイトでWeb会員登録(無料)をしてみてください。
おしまい。
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