お茶

日本全国茶館めぐり-無天茶坊(岡山県玉野市)

宇野港のそばにある本格派の台湾茶藝館

かつては本州と香川県の高松を結ぶ、宇高航路の本州側の出発地として賑わった宇野港。
その宇高航路も2019年12月15日をもって廃止となり、現在は小豆島や芸術の島として近年人気になっている直島行きの客船が出ています。
そんな宇野港のそばに、日本でも有数(と言っても良いと思います)の本格派台湾茶藝館があります。

無天茶坊(むてんちゃぼう)さんです。
かつての銀行だった建物を活かしており、店内は天井が広く開放感のある贅沢な造りになっています。

雰囲気の良いカウンター席などもあったり。

この雰囲気では、さぞかしお高いんでしょう・・・
と思いきや、お茶の値段はお手頃なものからありますし、ランチもとってもリーズナブル。

※2018年訪問時の金額です。

本格的な台湾小吃と台湾スイーツが楽しめる

お昼時だったので、魯肉飯のセットを頼んでみました。

味付けなど、なんちゃって台湾料理ではなく本格派です。
セットで付いてくるお茶も、今回は鉄観音でしたが、十分美味しいものでした。
ええっと、本当にこの値段でいいんですか?と思いました。

豆花もありまして、これまた本格派。
ここは台湾ですか?となるくらい、しっかりとした豆花です。

お茶の品質も秀逸

食後に梨山烏龍茶を注文したところ、茶藝師さんがいるので、カウンターの方へどうぞ、と案内されました。
カウンターには茶席な設えが(冒頭写真)。こちらで茶藝師の方にお茶を淹れていただきます。

透明感、味わいの厚みなど、申し分の無い梨山烏龍茶でした。
お茶は台湾の茶人の先生にセレクトしてもらっているそうです。

茶藝師さんに淹れてもらえる贅沢を味わいたい!という方向けには、こんなサービスもあるそうです。

プライベートな茶席スタイルでお茶を飲ませてもらえるそうなので、特別なときは予約しても良いかもしれません。
ちなみに、この茶藝師の袁振麗さんは、台湾出身の方で、このお店の総合的なプロデュースもされている方です。
料理やスイーツの監修もされているので、さまざまな部分のレベルの高さは、こういう理由です。

設えなども現在の台湾の茶席のトレンドに則っているのですが、そうしたテーブルクロス類なども販売されています。

もちろん、このほかにはお茶やちょっとした茶器、茶道具の販売もあります。
Yahoo!ショッピングで、オンラインショップもされており、そちらでは粽などの販売もされています。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/muten-chabou/

実はもう一つの顔が・・・

このように非常にレベルの高い台湾茶藝館なのですが、このお店にはもう一つの顔があります。
それは、こちらは病気や障害などをお持ちの方の働く場としての顔を持っていることです。
日本財団の「はたらくNIPPON!計画」によるバックアップなども受けており、いくつか記事で紹介されています。

https://www.facebook.com/NipponZaidan/posts/1803500022995967

https://www.sankei.com/region/news/180213/rgn1802130052-n1.html

お店の仕込みなど、さまざまな部分でこうした方々に就労の場も提供しているというお店とのことです。
なかなか他には無い、画期的なお店ではないかと思います。

近くにある直島と併せて訪問するのも良いですし、ここを最終目的地として旅をしても良いかもしれません。
そんなユニークなお店だと思います。

 

無天茶坊
住所:岡山県玉野市築港1丁目10−10
電話:0863-33-1155
営業:11:00~16:00
定休:
水曜・木曜
https://muten.cccworks.net/

日本全国茶館・茶荘・教室めぐり一覧

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村

日本全国茶館めぐり-凰茶堂(福岡県北九州市小倉南区)前のページ

日本全国茶館めぐり-チャイニーズカフェ・アンディン(熊本県熊本市)次のページ

ピックアップ記事

  1. 『マツコの知らない世界』中国茶の世界 を中国茶好きが全力でまとめ、補足してみた
  2. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(3)お店選び編(台北版・その2)
  3. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(2)お店選び編(台北版・その1)
  4. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(4)お店での買い方編
  5. 中国茶の世界にようこそ2019(1)中国茶の全体像

関連記事

  1. お茶

    『現代中国茶文化考』

    とても読みごたえのあるお茶の専門書が、今月はじめに出版されました。…

  2. Teamediaプロジェクト

    セミナー「標準」を読む。第1回、開催しました

    先日、こちらのブログでもご案内したセミナー「標準を読む」の第1回を実施…

  3. お茶

    第15回 地球にやさしい中国茶交流会 御礼

    先月下旬になりますが、11月23日・24日の2日間、東京都立産業貿易セ…

  4. Teamediaプロジェクト

    新しい中国茶・台湾茶の情報サイト「Teamedia」スタート

    すっかり常識が変わってしまった今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょう…

  5. お茶

    FOODEX2017 中国茶・台湾茶レポート(後編)

    中編でも触れましたが、今年は台湾区製茶工業同業公会による恒例のセミナー…

  6. Teamediaプロジェクト

    「標準」を読む、第2回好評開催中

    また、すっかり間が開いてしまいました。いつの間にか、5月が終わろう…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  1. お茶

    盛況でした!第1回 大大阪お茶会
  2. ブログについて

    ブログ移転しました
  3. 雑記

    2022年もどうぞよろしくお願いいたします
  4. 中国旅行

    春の四川省茶旅2019(11)漢源県の茶馬古道遺跡
  5. 台湾旅行

    台湾あちこち茶館めぐり2016(12)ASW TEA HOUSE
PAGE TOP