お茶

日本全国茶館めぐり-露伴茶館(広島県広島市中区)

広島の中心部に位置する立町。
通りを一本入ったところに、隠れ家的なイタリアンと中国茶の融合を目指したお店があります。

露伴茶館さんです。
昼間と夜は本格イタリアンが楽しめ、ティータイムは中国茶の茶館になるお店です。
※夜の営業はお休みしていることもあるので、訪問の際は最新情報をFacebookなどでご確認ください。

訪問したのは夏のある日の昼。
ランチをいただいて、お茶も飲んでみようと思いました。

お店の雰囲気は、隠れ家的なイタリアンのレストランのようでもあり、少しシノワな雰囲気もあり。
ゆっくりめにランチをしたりするのに、近辺で1軒知っていると自慢できそうな、そんな感じのお店です。

当初思っていた以上に本格的なお店だったので、これは食事するなら予約しないといけなかったかしら・・・と思いました。
が、飛び込みでも快く対応いただけたので、まずは限定ランチをいただくことにしました。

本格的なイタリアン

まずは野菜がたっぷり載ったプレートを。

どれもひと手間加わっていて、良い仕事してますねと思わず言いたくなる感じです。
メインはすじ肉のコロッケと鶏の煮込み。

ご飯ものには銀鮭と大根のリゾット。

どれも本格的で、ガチなイタリアンのお店でした。
これにデザートが付いて1800円なので、お得な気がします。
ゆっくりランチが取れるときとか、ちょっとしたランチパーティーの幹事を任されたりしたときに、こういうお店を知っておくと頼りになりそうです。

こだわりのお茶が揃う

グルメブログでは無くてお茶ブログなので、食レポはこのぐらいに・・・

肝心のお茶ですが、烏龍茶を中心に十数種類のラインナップがありました。

伺ったときのラインナップだと、台湾だと梨山と杉林渓の龍鳳峡に龍眼焙煎烏龍、野生老樹の蜜香烏龍など、お茶好きが選びそうなラインナップ。
大陸のお茶も、清香の安渓鉄観音と正叢野生安渓鉄観音、オリジナルブレンドの武夷岩茶、鳳凰単叢は最近人気の鴨屎香。
さらに蘭花香の祁門紅茶に正山小種、陳年の普洱茶にこれまた陳年の野生白毫銀針、と結構マニアックなラインナップです。

でもお値段は600円からで、高いものでも1500円(1人用のもの)という程度なので、良心的だと思います。
コーヒーの代わりと思うと高いかもしれませんけど、中国茶は煎が効くのでワインのハーフボトルを楽しむのと同じくらいの時間、味わえますから。

こだわったお茶のラインナップとはいえ、初心者さんにも分かりやすく、やさしくお茶をお伝えしていこうという意識は伝わってきます。
お茶の選び方のメニューなどもありました。

読んでいると、かなり情熱を持ってお茶を探求しているのが良く分かります。
オーナーさんが、かなりお茶好きなんだな、というのがビンビンに伝わってくるお店ですね。

スタッフの方にオススメを聞いたところ、店長さんが一番好きなのは鳳凰単叢 鴨屎香(かもしこう。お店ではヤースーシャンと呼んでました)とのことなので、素直に従ってみました。
お値段はメニューでは最高値の1500円するのですが、ワインのハーフボトルを入れると思えば、まあ、そんなものだろうと思います。
※ランチとセットだと、お茶の料金は少し値引きされるようです(確か200円引きだった気が)。

デザートともにお茶を

食後のお茶の時間です。
お湯はガラスの煮水器を用意してもらえます。

システムとしては、ランチの後の場合、60分間、お湯のおかわり自由とのことです。
ゆっくりとランチを食べ、食後にお茶を飲みながらおしゃべり・・・、ということを考えると、ちょうど良い頃合いだと思います。

ランチに付いてきたデザートともにお茶をいただきます。
この日は、凍頂烏龍茶のゼリーとティラミスでした。スプーンの上に乗っているのが凍頂烏龍茶のゼリーです。
お茶の香りはしっかり残っていました。

鳳凰単叢の鴨屎香は、磁器の小さめの急須でサーブされました。
お湯を自分で差し湯して、ずっと飲んでいることができます。

鴨屎香は、非常に香りも高くて余韻もあり、なかなか良いお茶だな、と思いました。これなら、お値段的にも納得です。
最近、急に増えてきた鴨屎香は、割と平地で生産された渋みも強く、お値段も手頃なものが多いのですが、こちらはより良い品質のものを使用しているようです。
このお茶を選ぶあたり、やっぱりオーナーさんはお茶好きさんなんだろうな、と思いました。

ワインを楽しむように、お茶を楽しむ

というわけで、料理も本格的ですが、お茶もなかなか本格的なお店でした。
まだまだ、お茶をいろいろ勉強しながら、試行錯誤を続けているのだろうな、という感じは受けましたが、ワインのようにお茶を楽しむお店を作りたい、というオーナーさんの気持ちは、ひしひしと伝わってきました。

ランチとディナーの時間帯以外は、ティータイムでの営業もしているようです。
お茶だけでも気軽に立ち寄れそうですから、お近くの方や観光にいらした方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

<お店のアクセス>
1階は古美術のお店になっていて、その2階にお店があります。

入口の階段は、写真左のところにありますので、お見落としないように!

露伴茶館 La casa da te ROHAN
住所:広島県広島市中区立町3-1 優美堂ビル2階
電話:082-249-1871
営業:11:00〜17:30、18:00~22:00
定休:月曜
 ※現在、営業が水曜~日曜。ランチは木曜~日曜で、夜の営業はお休み中のようです。
Facebookページ

日本全国茶館・茶荘・教室めぐり一覧

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村

面白いお店だと思います(^^)

 

福建烏龍茶の旅2017(16)上海・大寧国際茶城前のページ

日本全国茶館めぐり-お茶の時間 雲間(広島県広島市中区)次のページ

ピックアップ記事

  1. 中国茶の世界にようこそ2019(3)簡単なお茶の淹れ方と茶器
  2. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(4)お店での買い方編
  3. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(1)基礎知識編
  4. 『マツコの知らない世界』中国茶の世界 を中国茶好きが全力でまとめ、補足してみた
  5. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(3)お店選び編(台北版・その2)

関連記事

  1. お茶

    日本全国茶館めぐり-揚州名菜 秦淮春(東京都中央区銀座)

    中国料理店で出てくるお茶というと、たとえ高級店に行ったとしても、サービ…

  2. お茶

    大大阪お茶会、今年は2月24日(日)です!

    ふと気づいたら、これが2019年の初投稿でした。あけましておめでと…

  3. お茶

    『マツコの知らない世界』中国茶の世界 を中国茶好きが全力でまとめ、補足してみた

    12月18日(火)に放送されました、TBSテレビ『マツコの知らない世界…

  4. お茶

    日本全国茶館めぐり-時光舎(大阪府池田市)

    商店街の横道にある、古民家茶館大阪の北部にある池田市。駅から伸…

  5. Teamediaプロジェクト

    「標準」を読む。第2回の日程&平日・京都開催

    本日は清明節でした。お茶好きのみなさん的には、新茶シーズンのスタート…

  6. 月竹

    お茶

    日本全国茶館めぐり-月竹(福岡市中央区)

    福岡城趾にほど近い、赤坂。一本裏通りに入った閑静な場所に、選りすぐ…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

最近の記事

  1. 本年もどうぞよろしくお願いいたします
  2. 2022年もどうぞよろしくお願いいたします
  3. いよいよ2回目のエコ茶会オンラインです
  4. 月刊中国ニュースの特集「超高額化する茶葉」
  5. 『中国茶&台湾茶 遥かなる銘茶の旅』

おすすめ記事

  1. 陶然茶房
  2. 月竹
  1. 中国旅行

    福建烏龍茶の旅2017(7)武夷宮から大紅袍へ
  2. 中国旅行

    春の四川省茶旅2019(11)漢源県の茶馬古道遺跡
  3. 中国旅行

    春の四川省茶旅2019(8)雅安・西康大酒店
  4. Teamediaプロジェクト

    中国茶情報局、大リニューアル!
  5. お茶

    中国茶の世界にようこそ2019(2)様々な名茶と買えるところ
PAGE TOP