中国旅行

福建烏龍茶の旅2017(11)一線天、虎嘯岩

ゆっくりめに始動

武夷山3日目です。
昨日は、随分歩いた感じがしていましたが、スマホの歩数計を見たら約2万5千歩でした。
さすがに歩きすぎですね・・・

そんなわけで3日目は、ゆっくり始動。
ホテルの朝食会場には武夷紅茶(Bohea Tea)というお茶があったので、飲んでみました。

穏やかな感じの紅茶です。
Bohea、中国から西洋に始めていった紅茶がこれだと言われています。

現在では、武夷紅茶ってのは2011年に福建省の地方標準で定義され、地理的表示製品になっています。
この下に正山小種や小種、煙小種、奇紅などが含まれるんですが、金駿眉は含まれなかったので、模倣品の氾濫を呼んでしまったという。
※金駿眉も2015年に原産地を定義する業界標準が出来ました。

のんびり朝食を食べてから、風景区へ。

雲河越しの大王峰です。
3日間とも天気は素晴らしく良かったですね。
気温は25度ぐらいになるので、長袖腕まくりでちょうど良い感じでした。
でも、朝夕はちょっと冷え込むので、軽く羽織れる上着があるといいかも、という程度。
歩き回ることの多い武夷山では、実はベストシーズンなのかもしれません。

風景区に着いてみると、金曜日だからなのか、団体客は少なめ。
金曜、土曜の宿泊料金だけ高く設定しているホテルもあるので、団体の方はそこを避けるのかもしれませんね。

南入口のバス乗り場付近には、こんな横断幕があります。

景観を守ろうというスローガンなんでしょうが、チケットのお値段を考えると、文字通りの「金山銀山」だよな・・・と思ったり(^^;)

今日はまずミニバスに乗って、一線天に行きます。

一線天

バスに乗って15分ほどで一線天に到着。

イラストマップを見る限り、数ある景区の中では、あまり規模が大きく無さそうな雰囲気です。

森の中の遊歩道を歩いて、一線天の入口の方に向かいます。
そこにこのような立て札が。

いつもの登山インフォメーションですね。
ここで注目すべきところは、通路の最も狭いところは30cmしかないよ、ということ。
とても狭いので、心臓の弱い方、そして体重の重い人は、気をつけてね、というところ。
閉所恐怖症の方とかは、結構厳しいかも。

うーん、この注意書きには個人的には、1カ所気になるところがありますね・・・

とはいえ、前にちょっとぽっちゃりめのお兄さんがいたので、大丈夫だろうと思い、突撃していきます。
一線天、右と左があるようなのですが、みなさん右一線天の方に行くので、その後についていきました。

洞窟のようなところに入っていくと、岩のすき間のような場所に出ます。
おお、確かに空(天)が一本の線のように見えますね。
この線に沿って通路を進んでいくのですが、階段状になっていて、山を登っていく感じです。

前の人について進んでいくと、どんどん道幅が狭くなっていきます。
上のすき間も狭くなり、線はどんどん細くなります。

しばらく進んだところで、前を行くぽっちゃりめのお兄さんが、

「僕のお腹がつっかえて進めないよ~」

と泣きを入れ始めましたw
確かにお兄さん、丸いお腹が出ています。それでは厳しいでしょう・・・

でも、ここで進めないと言われてもねぇ。
一方通行なので、引き返すに引き返せませんぜ。

(若干、我が身にも不安を感じつつ)とりあえず、追い抜いて進みます。

んー、これは確かに狭い。
壁を擦りながら進んでいく感じになります。
綺麗な服で来てはいけない観光地ですね。

どうにか無事に通過しました。
私、スリムなので(←笑うところです)

階段を上りきると、洞窟を出ました。
その時の開放感は、まるで天国ですね。
広い世界って素晴らしい!

入口のある広場まで戻ってきます。

そこには楼閣岩が。
穴がポコポコ開いていて、仙人のマンション風です。

そういえば、武夷山はマイナスイオン推しのようです。

この看板、あちこちのスポットにありました。

虎嘯岩

続いてミニバスに乗り、虎嘯岩へ。
バスに乗るときに「どこに行くの?」と聞かれたので、「虎嘯岩」と答えたのですが、結局、私1人しか降りませんでした。
人気のない景区なのかも・・・

景区の入口でチケットチェックを受け、森の中へ。

いきなり、急坂になりました。
岩に登るので、人気がないみたいですね・・・

岩に刻まれたイラストマップを発見。
これを見ても、さっぱり分かりません。傾斜は平面図では分からないんですよね。
とりあえず、岩に登るのは避けられそうにない雰囲気なので、先へ進んでいきます。

好漢坡というところに出ます。
またも、登山インフォメーションが。
340段なら、まあ大丈夫か、と思って登り始めたのですが・・・

この階段、ちょっと急すぎません?

斜面が急すぎる・・・
好漢坡という、カッコいい名前に相応しい急坂でした。

登っていくと、確かに景色は良いですね。

中腹付近で少し景色を眺めて休憩。息を整えます。
頂上付近まで上がると茶店があります。
その先に、天命橋というところがあるようなので、行ってみました。

ここで道は行き止まり。
岩山と岩山を繋ぐ橋だったようで、何故ここにかけたのか。

パックリと谷間が口を開けています。

ここで行き止まりなので、茶店のある広場まで戻って、来た時とは別方向へ降りていきます。
この下りる坂も、かなり急激な勾配でした。
階段が岩に張りつくように、こんな感じで設けられています。

岩の中腹付近には、祠があります。

そこからさらに下っていくと、絶壁が顔を現します。

岩が、下の方からググッと出てきています。
下の方からポコンと横にせり出してきているんですね。
その斜面に圧倒されます。かなりの迫力でした。

下まで降りてみました。
ちょっと分かりにくいかもですが、右側の岩が急激に外に向かってせり出しているのが分かります。
この迫力感こそが、ここの一番の見どころかも、と思いました。

その先は、天成禅院になっています。

お経がスピーカーから流れているのですが、その出元をたどってみると・・・

ソーラーパネルで発電してましたw

と、ここまでが虎嘯岩でした。
その先には茶畑がありました。

これがいわゆる虎肉(※)かと思いましたが、茶葉を見たら水仙のようです。
※虎嘯岩の肉桂。略して虎肉。

この後は、山の中の道を通って、玉女峰まで行ってみたいと思います。

続く。

 

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村

斜面が急なので、きっと人気がないんでしょうね(^^;)

「福建烏龍茶の旅2017」記事一覧へ

 

福建烏龍茶の旅2017(10)慧苑坑から水簾洞、大紅袍茶都へ前のページ

福建烏龍茶の旅2017(12)虎嘯岩から玉女峰、中華武夷茶博園次のページ

ピックアップ記事

  1. 『マツコの知らない世界』中国茶の世界 を中国茶好きが全力でまとめ、補足してみた
  2. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(1)基礎知識編
  3. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(3)お店選び編(台北版・その2)
  4. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(5)帰国後のあれこれ編
  5. 台湾でお茶を買うノウハウ2018(4)お店での買い方編

関連記事

  1. 中国旅行

    福建烏龍茶の旅2017(9)流香澗経由で慧苑寺へ

    大紅袍から水簾洞方面へ普通の観光客の方は、大紅袍を見たらバス停の方…

  2. 中国旅行

    福建烏龍茶の旅2017(13)厦門・天成茶葉市場へ

    早めに空港へ今日は武夷山から厦門への移動日です。飛行機で向かう…

  3. 中国旅行

    福建烏龍茶の旅2017(5)武夷山のお茶工場にて

    お茶工場へ風景区の南入口で乗ったタクシーの運転手さんに連れてこられ…

  4. 中国旅行

    九曲紅梅と龍井茶の郷へ(13)聞鶯閣茶楼・上海へ

    4日目です。杭州最終日にして、ようやく雨から解放されました。…

  5. 中国旅行

    福建烏龍茶の旅2017(4)天游峰

    天游峰の登山道は急傾斜おじいちゃん、おばあちゃんも登っていたので、…

  6. 中国旅行

    九曲紅梅と龍井茶の郷へ(9)中国茶葉博物館・龍井館区と翁家山

    中国茶葉博物館・龍井館区バスの終点で降り、目の前にある石段を登って…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  1. 問題のジェットスター機

    中国旅行

    九曲紅梅と龍井茶の郷へ(1)飛行機飛ばず、いきなり大ピンチ
  2. お茶

    日本全国茶館めぐり-札幌茶楼 茶譜(札幌市中央区)
  3. Teamediaプロジェクト

    「標準」を読む。第2回の日程&平日・京都開催
  4. 中国旅行

    福建烏龍茶の旅2017(13)厦門・天成茶葉市場へ
  5. 中国旅行

    九曲紅梅と龍井茶の郷へ(9)中国茶葉博物館・龍井館区と翁家山
PAGE TOP