お茶

エコ茶会オンライン、開催しました(11月末までアーカイブ配信中)

先週末、11月21日・22日(土・日)に、第16回 地球にやさしい中国茶交流会 オンラインを開催しました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!

まずお詫び

今回は、かなりタイトな準備になってしまったため、十分な接続テストが行えませんでした。
結果、本番は音声が割れまくりの鳴りまくりに・・・

せっかくの良いお話しが台無しになってしまっている箇所が多々あり、大変申し訳ございませんでした。

技術的な話をすると、おそらく、良かれと思って採用した配信ソフト・OBSの設定の問題だと思います。
普段から使い慣れているATEM Mini Proというスイッチャーで、動画と音声をまとめるところまでは順調だったのです。モニター用の音声も割れることは無く良好でした。

そのあと、OBSで画面を合成(途中でちょこちょこ出て来たテロップ)し、このソフトから会場のネット回線を通じて、YouTubeにデータを送信していました。
すると、Zoomの音声とスタジオのMC用ワイヤレスピンマイクの音声が割れてしまうという・・・
OBSには色々な音声の調整機能があるのですが、そのあたりが全く分からず、対処のしようがありませんでした。
※2日目のYouCha OMOTESANDOさんと藤井先生は、別のガンマイクで収録したので、音声は比較的良好。2日目の午後にMC用マイクを有線に切り替えたら改善し、GoTo日本の茶館などは、割とクリアに入っていると思います。割れた音声を聞きたくない方は、このあたりをご覧ください。

考えてみればOBSを通さず、ATEM Mini Proから直接配信もできたので、そちらを選択すべきだったのかもしれません。
結果論ではあるのですが、配信経験が少なすぎて、問題の切り分けやOBSの使用方法に疎かったこと、機材変更の臨機応変さに欠けたのが敗因です。申し訳ありませんでした。

機材は私物と会社の物を無償供出。アクリル板だけはエコ茶会経費で買いました

内容は大変良かった

技術的な部分では反省しきりなのですが、内容的にはかなり面白かったのではないかと思いました。
技術面はダメダメだったので、ここは自画自賛してバランスを取らせてくださいw

出店店舗さんの紹介については、お店でお買い物するだけでは分からないような、ご商売を始めた経緯だったり、大切にしていることなどが聞けたり。
オンラインで試飲が出来ない分、違う切り口の魅力を語っていただこうという趣向でした。

セミナーは今年は3本に絞りましたが、いずれも有料級。
それどころか、有料でも聞けないかも、な内容でした。

エコ茶会のセミナーは対面式の場合は、会場やお茶の提供の関係で、基本的には最大24名です。
そうなると参加した24名以外は、どんな内容を話しているかが見えなかったのです。
が、今回は誰でも参加できる状態なので、どのような内容が話されていたのかを体感いただくことが出来たのではないかと思います。
特に情報量の多さやその質ですね。エコ茶会のセミナー、いつもこの水準なのです。
一般に思われているセミナーの品質よりも高いと思います。

浦山先生のセミナーは、台湾茶の修行に出かけた経緯から実際の体験まで。
将来的にお茶関係の仕事をやってみたいな、と考えている人にとってはタイムリーな内容です。
そうではなくて、TeaBridgeさんのお茶のファンの方にとっては、バイヤーのバックボーンが分かるので、ますます興味が増したのではないでしょうか。
ちなみに最大の同時視聴者数200名を記録したのが、このセミナー中でした。

まうぞう先生とろびん先生のセミナーは、GoogleマップやFacebookを使い、台湾ならではの茶荘探し。
ストリートビューでお茶屋さんの多い通りを実際に歩いているような感覚になるものでした。
ややもするとマニアックになりすぎそうなところを、寺本さんが台湾茶を現地で買うのが初心者の方なら、こういう疑問があると思うんですけど?と初心者にも優しい回答を引き出していました。

藤井先生のセミナーは、初心者向けと銘打っていましたが、内容は全ての中国茶の学習者に送りたい内容でした。
殺青とか萎凋とか発酵とか揉捻とか、さまざまな専門用語に振り回されてしまって、今ひとつ製法だったり六大分類にピンと来ていない方は結構多いと思います。
そこを非常に身近な喩えを使いながらも、決して本筋を外れず、最終的にはキチンと正しい言葉の意味を理解してもらうという、膝を打ちたくなるような内容でした。
2日目の最大の同時視聴者数162名を記録したのが、このセミナー中でした。

「Go To 日本の茶館」は、一部、写真を紹介できないところはあったのが個人的には大変心残りなのですが、魅力的な茶館が日本各地にあることは紹介できたのではないかと思います。
ちょっと今はGo Toな感じではありませんが、もう少し落ちついたら、お店のリンクも張ってある PDF版公式パンフレット(11月30日迄の限定販売) なども参考にしつつ回っていただければと思います。

もっとも、上手く行ったものばかりでは無く。
あまり機能しなかったのがオンライン交流ひろばですね。
Zoomのブレイクアウトルーム機能自体の認知度が低いこともあり、かといって細やかなサポート体制を敷くことも出来なかったので、あまり強く推せませんでした。
アイデアは悪くないと思うので、もう少しブラッシュアップして再挑戦したいと思います。

 

”愛好家みんなでつくるお茶イベント”を実感

エコ茶会は、「”お茶の愛好者”がみんなでつくるイベント」であることを標榜しているのですが、今回ほど、それが明確に形になったことは無いと思います。
YouTubeはリアルタイムで視聴者数が出るので、見ているだけでも、数字というインパクトに残ります。

さらにはチャットやTwitterなどでのコメント。
質問や感想などをいただき、それらのコメントを拾いながらの番組進行。
まさにみんなでイベントを作っているなぁと感じました。

なかなか全てを拾いきれなかったり、十分な返しになっていないこともあったと思います。
それでも、1つ1つのコメントはまさにイベントを構成する要素でした。

従来のイベントでもそれは感じていたのですが、今回は数字やコメントという形で残るので、それがなおさら強く感じられました。
お茶好きさんたちのエネルギーが、イベントを作ったのだと思います。

 

アーカイブ、11月末まで限定で見られます

今までであれば、イベントの報告をすると、「ああ、参加したかったのに、終わっちゃったんですね。じゃあ次回参加します」となりがちでした。
が、今回はアーカイブ配信を11月末までやっているので、11月末までどなたでもご覧いただけます。

見やすいようにプログラムの見出しを追加しておきましたので、アーカイブが出た当初よりも、狙ったプログラムを見やすくなっているかと思います。
まだ見ていない方、もう一度見返したいという方は、お早めにご覧ください。

1日目
2日目

PDF版の公式パンフレットも11月30日迄の限定販売になっていますので、欲しい方はお早めにどうぞ。
全国の中国茶のお店へのリンク付きの店舗リストは結構、貴重だと思います(イベント直前に片っ端から調べて作りました)。

 

来年はどうなる?

来年についてですが、一応、今回、配信会場としていた東京都立産業貿易センター・浜松町館の展示会場を2021年11月27日・28日(土・日)の日程で抑えています。
一応、対面型のイベントをやる方向で進めていますが、新型コロナウィルスの動向次第では、今年のように完全オンラインになるか、対面もやるけどオンラインもやる、という形になるかもしれません。
いずれにしても、「イベントはやる」ので、とりあえず、日程だけは押さえていただければと思います。

第17回 地球にやさしい中国茶交流会
2021年11月27日・28日(土・日)
東京都立産業貿易センター・浜松町館(予定)

 

会場が大変素晴らしいので、何らかの形では会場にお越しいただけるようなイベントを考えたいと思っています。
例年のように、人がギュッと詰まっていて、試飲をバンバンする、というようなイベントはちょっと難しいと思いますが。
オンラインについても、コンテンツの幅をもう少し広げたいと思います(茶芸方面とか)。

 

いずれにしても、また来年お目にかかりましょう!

 

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