地下鉄西新駅と藤崎駅のちょうど中間付近。
商店街にある自転車屋さんの2階に業歴39年の台湾高山茶の専門店があります。
こちらのどりっぷぽっとさんは、店名通り、当初は珈琲と紅茶の喫茶店としてオープン。
その後、紅茶専門店へと転換しましたが、オーナーさんの病気をきっかけに、高山烏龍茶の専門店となり、今に至ります。
以前はWebサイトを持っていたのですが、現在は閉鎖し、再開予定はないとのことです。
Webサイト閉鎖後、状況が分からなかったことと台湾高山茶の草分け的な存在でもあるので、どんなお店なのかと思い、お邪魔してきました。
2リットルの水分をとるために
入口には、取り扱っている台湾の高山茶の名前などが掲載されているほか、健康面への効果を謳った張り紙が沢山あります。
それらの説明書きを見ていると、かなり独自の勉強の仕方をされたように感じます。
階段を上がって2階へ。
昔ながらの喫茶店というスタイルのお店で、カウンターの中にかなり年輩の男性オーナーさんがいらっしゃり、どうぞどうぞとカウンターの席を勧められます。
ここで試飲ができるようです。
非常に話上手なオーナーさんの話を要約すると、
・病気になり、1日に2リットルの水分を取らなければいけないと医者に言われた。
・しかし、1日に2リットルも毎日飲み続けられるような飲み物がなかなか無かった。水では生臭いし、珈琲や紅茶は強すぎる。
・あるとき、台湾の高山烏龍茶に出会った。そして「これなら飲める」となった。
・やかんなどで沸かして、まとめて作り、都度飲むようにしている。
・このような生活を続けていったら、本当に健康になり、医者からもビックリされるほど
・味覚も変わった。(手作りのアップルパイを勧められ)このように砂糖のないものしか受け付けなくなった。
とのこと。
話はとってもお上手で、引き込まれる方も多いと思います。
梨山などの超高山が中心も、購入単位が大きいのが難
このような話をしながら、オーナーさんはどんどんお茶を淹れ、茶杯に注いでくれます。
最初に華崗、次に大禹嶺を飲ませてもらいました。
かなりザックリとした淹れ方ながら、さすが高山茶というべきか、お茶自身の味わいの厚みなどはかなりあります。
ただ、茶葉がかなり多めに入っているのとザックリとした淹れ方、そして仕上げ?の問題からか、煎を重ねていくと少し渋みは勝ちがち。
大禹嶺は、私の知っているものとはちょっと違うニュアンスだな、と感じました。
そんなこんなで、かなり沢山試飲をさせてもらっていたのですが、途中で価格表に目が行き、ちょっとビックリ。
こちらのお店、販売単位が150g単位なんです。
価格表にある中で最も安いのが、杉林渓150gで12,000円。
試飲した華崗18,000円、大禹嶺20,000円という具合でした。
25g換算なら、杉林渓で2,000円、華岡で3,000円という具合なので、べらぼうに高い値段ではありません。
現地の市場価格と日本に輸入するコスト(農薬検査費用、通関費用、関税等)などを考慮すると、妥当な価格か頑張っている価格の方でしょう。
ただ、さすがに、いきなり150gは・・・(汗)
量を減らしてもらえれば、お試し買いをしようかと思ったんですが、150gが必須とのこと。
それだと、ちょっと品質的にうーんと思うところもあり、これらのお茶の購入は決断できませんでした。
このときは「とりあえず初回なので」とお願いし、価格表に載っていないお手ごろなお茶を紹介してもらって購入し、お暇しました。(オーナーさんのオススメではなかったそうなので、敢えて評はしません)
このお店、オーナーさんと意気投合する方なら、悪いお店ではないと思います。
健康話などは聞いている分には面白いですし、量が多いだけで、相場より高すぎるわけではありませんし。
(品質は、もうちょっとよく見ないと分かりませんけど)
ただ、趣味的に「色々なお茶をちょこちょこ飲みたい」という方や台湾茶が初めての方は、金額にちょっとビックリされてしまいそうです。
個人的には「このブログを読んでいるような方には、ちょっとお勧めしにくいかな・・・」と思いました。
どりっぷぽっと
住所:福岡市早良区高取1丁目1-8
電話:092-843-9331
営業:11:00~19:00
定休:日曜
中国茶情報局の紹介ページ
はじめまして。先ほど、30年以上振りにお店の前を通り、あーまだあった、と思い、検索してここへ来ました。開店当初よく行きました。北海道へ引っ越したので、30年以上行っていません。腕の悪いマスターではなかったですか?当時から癖のある人でした。懐かしく読ませていただきました。
おおてもんさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
なかなか個性派な方ですよね(^^;)
30年以上も続けているというのは、やはりスゴいことだなぁと思いました。