台湾旅行

台湾あちこち茶館めぐり2016(6)吉時好茶

草悟広場へ

台中刑務所演武場そばのバス停から、バスに乗ります。
向かったのは中心部にありながら、緑地帯が広がる草悟道。
そこの北の端にあり、台中市民広場とも繋がる草悟広場にやってきました。

ここは、エコ・環境保護に力を入れているショッピングモールのようです。
人は少ないんですが、ちょっと意識高い系の雑貨屋さんなどが入っています。
その中庭付近の地下1階に目指すお店があります。

あ、看板が見えたので、ここのスロープを降りて向かってみましょう。

ハイクオリティーのティースタンド・吉時好茶

 

やってきたのは、吉時好茶というティースタンドです。
お店は、なかなかスタイリッシュな雰囲気ですね。

かと思うと、レトロなお茶の缶があったりして、新旧を織り交ぜた店づくりをしています。

メニューを見てみますと、

一般的なティースタンドよりは、ちょっと高めの価格設定。
といっても、スターバックスのコーヒーと同じぐらいでしょうか。
こちらは、そのお値段で、高品質なお茶が飲めるのがウリです。

メニューの特徴としては、砂糖やミルクなどで味をごまかさないストレートで勝負しているところ。
茶葉そのものの品質が問われるので、ティースタンドには少ないスタイルです。

さらに、左側の定番ラインには「清香」と「濃香」の2つの設定があるところ。
烏龍茶は発酵度の違いによって、花のような香りだったり果物のような香りになったりするのですが、それを明記しています。
こういうお店は珍しいと思います。

ちなみにメニューにあるお茶の中で、南投烏龍茶は四季春、鮮韻紅茶午會はミルクティー、梨山冰萃というのは梨山の水出し茶のことです。

お茶はホットとアイスがあり、基本的にはどちらも選ぶことが出来ます。
ホットだと左の紙カップ、アイスだと右のプラスチックボトルに詰めてくれます。

お茶は注文があったら、その場で茶葉から急須で淹れていくスタイル。
ちょっと時間はかかりますが、その分、美味しいお茶が飲めるというわけです。

数量限定のようですが、お茶菓子とのセットもあります。

お茶とお菓子の組み合わせで提案しているので、「このお菓子には、どのお茶が合うのか?」を考えなくて済むのは良いですね。

基本はティースタンドなので、テイクアウト中心です。
が、店内にはテーブルもあるので、イートインも出来そうです。
観光客的にはありがたいですね。

今回は、限定商品の梨山紅烏龍のアイスティーを飲んでみました。

ティースタンドのお茶だと思って、油断して飲んだら、思いっきり余韻が長くて驚きました。
「ザ・梨山」という感じの余韻の長さです。
発酵度が高いので、香りはとてもフルーティー。
ぬるくなったときほど、香りは良く分かるかもしれません。

正直、「これはティースタンドで出すような、お茶じゃないだろう・・・」と思いました。
こだわりの強い茶藝館で出てくるようなお茶です。

一体、なぜ。。。?

 

泉芳茶荘・華剛茶業が母体のティースタンド

種明かしをしますと・・・
こちらのお店は、台中市豊原区にある老舗の茶荘・泉芳茶荘、そして梨山茶を専門に扱う華剛茶業が母体の会社なんです。

泉芳茶荘の5代目のジョニーが新会社を設立し、代表に就任。
そして、新たにティースタンド事業に乗り出した、というのが真相です。

ここが第1号店で、2015年10月にオープン。
また、別ブランドの「GOODAE」というお店が、板橋の誠品書店の中と台北・微風信義の中に入っています。
いずれのお店も急須を使って、茶葉からお茶をキチッと淹れて提供するスタイルのお店です。
※GOODAE板橋店も訪問しましたので、それは後日レポします。

基本的に「若い人たちに本当の美味しいお茶を飲んでもらって、知ってもらいたい」というコンセプトで運営しているお店なので、スタッフも若く、お店のシステムもモダンな感じなんですね。
生産者直結だから、お手ごろ価格でお茶を提供できるというわけです。

日本からの観光客の方でも、利用価値は大いにありそうです。
「美味しいお茶というのをちょっと飲んでみたいけど、茶藝館だと高いし、お茶屋さんで試飲させてもらうのもなんだか悪い気がして・・・」という声もよく聞きますので。
手ごろな価格で、気軽に高品質なお茶を味わえるというのは、ありがたい存在かと。

お茶やオリジナル茶器の販売も

こちらはティースタンドだけではなく、泉芳茶荘・華剛茶業のお茶が買える店でもあります。
台中市内では買えるところが無かったので、この点では待望のお店と言えるでしょう。

包装済のお茶の販売だけですが、パッケージにこだわったものが多く、お土産にするのにも良いかな、と思いました。

ちょっとご紹介しますと、

まず、かわいらしい小さな缶に入った梨山茶です。25g入っています。
梨山茶、台湾の高山茶の中では、いちばんの高級品です。
ハッキリ言って、お値段は結構します。
が、少量であれば手が届く範囲になります。

2缶買うと、こんなパッケージにしてくれます。

木製の枠に、綺麗に2缶が収まるようになっています。
枠は填め込んであるだけなので、飲むときには取り外しておき、飲み終わったらこの状態に戻してインテリアにもなる、ということだそうです。
珍しさもあるので、お茶にはうるさそうな方に、とっておきのお土産として渡すのも良いかもしれません。

他にも、ちょっと嵩のある茶葉は、レトロな紙パックの缶だったり、

紙のパッケージに包まれているものもあります。

これ、昔ながらのお茶の包装なんですよね。
スーツケースに入れるときなどは、ちょっと注意しなければいけませんが、かなりユニークな見た目のお土産になると思います。

小さい缶だけで無く、このようなギフトパックもあるそうです。
梨山烏龍茶と東方美人、凍頂烏龍茶と日月潭紅茶のセットがあるとのこと。

また、オリジナルの茶器がいくつか置いてありました。    こちらはオリジナルのガラスのテイスティングカップです。
お茶の鑑定に使うものなのですが、これなら普段使いも出来そうですよね。

 

と、こんな感じのお店でした。
残念ながら、日本語が出来る店員さんはいないのですが、スタッフの方は好奇心旺盛な若者が主力で、みなさんとってもフレンドリー。
なので、英語だったり、筆談だったりで何とかなると思います。

ティースタンドとしての利用も出来ますし、台中でパッケージにこだわったお茶屋さんという点でも、お薦めできそうです(^^)

 

吉時好茶
住所:台中市西区英才路534号 B1F
営業:月〜木 12:30~21:00 金〜日 11:00〜21:00(2017年3月より変更)
定休:草悟広場に準じる
https://www.facebook.com/goodae1923/

 

続く。

 

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梨山紅烏龍、梨山紅茶が個人的にはオススメです(^^)

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