お茶

第13回 地球にやさしい中国茶交流会 御礼

体力・気力の回復に時間がかかり、お礼がすっかり遅くなりました。
10月7日・8日の2日間、浅草にある東京都立産業貿易センター・台東館にて、第13回 地球にやさしい中国茶交流会を開催いたしました。

今年も関東近郊のみならず日本全国から、大変多くの方にご来場いただき、盛大な交流会となりました。

ご来場、そしてさまざまな形で応援いただきました、全ての皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました!

 

初日はあいにくの雨模様ながらも、過去最高に

初日の東京は雨。
前日の雨がかなり強烈だったので、大丈夫かしら・・・と思っていたのですが、たいへん大勢の方にご来場いただきました。

シングルオリジンティー・フェスティバルさんが上のフロアであったことも影響していると思います。
今年は、かなり広めに取ったはずの通路が人でギッシリな感じになる時間帯もありました。

お茶好きさんが浅草に集結!していたのは、写真がなにより物語っていると思います。
※いつも準備などでテンパっていて写真を撮れないので、今回はオフィシャルフォトグラファーさんに写真をお願いしました。

豪華なゲストさんたちも

今回は、豪華なゲストの方たちがいらしてくださったのも特徴です。

まずは、地球の裏側・コロンビアから。カカオ豆の栽培、もっと言えば育種から美味しいチョコレートを作り出している、カカオハンターさんこと、小方真弓さんのセミナー。 

このセミナー、スタッフのお一人の香音(かのん)さんが「カカオハンターさんを呼びたい!」という提案をし、それを受けて、全くコネのないところから、碧眼猫さんが突撃。
すると、「カカオも中国茶も、品種や発酵などが色々ある世界。非常に共通項がありますね」ということで、なんとトントン拍子でセミナーが実現してしまったというものです。
私は、ほぼノータッチだったのですが、半年以上前から、お二人が中心になって連絡をずっと取り合い。小方さんが日本に帰国されたタイミングで打ち合わせを設定し、実際のマッチングを確かめ・・・と綿密な準備を行ってくれました。
エコ茶会、こういうスタイルで企画が実現することもあるんです。

今回のセミナーは、お茶好きさんにはカカオの深い世界を。チョコレート・カカオ好きの方には、中国茶の魅力を。

それぞれが最高のものを持ち寄って、接近した、唯一無二のイベントだったのではないかと思います。

さらに、中国・杭州に本部がある、中国国際茶文化研究会さんから、お二人の方がいらしてくださいました。
一部で”美人すぎる茶芸師さん”と話題になった?梁婷玉さんには、茶藝披露をしていただきました。

実は今回、国際交流のためということで、公費で派遣された視察のような形だったのです。
何しろ、中国はものすごく大きなお茶イベントが毎週のようにある、本場です。

「こんな小さなイベント・・・」と呆れられたりしないかしらと心配していたのですが、あとでお話を聞いたところ、「参加している人たちが、本当にお茶を楽しんでいるのに感動した」とおっしゃっていただきました。

で、その結果・・・

中国国際茶文化研究会の微信で、非常に詳細なレポート記事(長文)が配信されました。
それがこちら。

茶事|日本最大的中国茶活动在东京举行
(訳)茶事:日本最大の中国茶イベントが東京で開催

書いてある内容を大まかに訳しますと・・・

・最初は茶席が3つで40人足らずしか参加しなかったイベントだったが、約10年経ったら、137回で274のお茶を味わう茶席と、日本で有名な中国茶の先生方による講演が9回。37もの販売ブースを設け、さまざまな種類の中国茶を扱う大きなイベントに成長し、2600人もの人が参加するようになった。

・この会の名前の意味は、資源を無駄にしないようにと茶杯やエコバッグを持ち寄るようにしたことから。自然の恵みであるお茶を育む生態系に少しばかりの貢献を意図して「地球にやさしい」と名付けられた。さらにただの即売会ではなく、良いお茶を分かち合い、お茶の好きな人たち同士で交流する場であるということから、「交流会」という名前になった。そもそも、お茶は人の交流を促進する飲み物だ。

・日本のお茶の市場は、非常に限られた高級茶の市場と一般的なお茶の市場に二極分化している。しかし、一般的なお茶はあまりに標準化、産業化が行き過ぎてしまっていて、選ぶ楽しみなどがなくなっており、消費者の需要に応えきれていない。その点において、種類が豊富な中国茶と多様な中国茶文化は、現代の日本の消費者の需要を満足させているようであった。

・この会では様々な形のイベントが用意され、種類も豊富で、時代に合ったものがあり、広く受け入れられているようである。この方向性は、当会の会長が提唱している”喝茶、飲(料)茶、吃茶、用茶、玩茶、事茶”を一体化した”六茶共舞”を具体化したものである。このことは、地元の消費者の認知を変えていくだけではなく、日本の茶業市場をより良く発展させていく新しいプラットフォームになると同時に日中の文化交流を促進する上で、重要な貢献を果たすことだろう。

・・・とのことでした。

なんか凄く褒められているような感じですが、そこまで主催者が深く考えているかというと・・・(以下略

言い回しも含めて、実に中国らしい記事だと思います(^^;)

とはいえ、中国国際茶文化研究会ってのは、中国ではかなり権威のある機関です。
そこの公式微信の記事として配信されただけでなく、今後は公式Webサイトや会報誌などでも、この記事が掲載されるとのこと。

これ、分かりやすく喩えるなら、「地方の小劇団の舞台をハリウッドが絶賛」みたいに凄いことです。

なんと言っても「参加しているみなさんが楽しそうだった」ということに、先方はいたく感激したようなので、この記事で評価されたのは主催者の手柄というよりも、参加したり応援してくださった、日本のお茶好きのみなさんで勝ち得た評価なのかな、と思います。

大きな会場でのビッグイベントをさんざん経験してきた本場の人たちが、このように高く評価するのですから、日本のお茶好きさんも胸を張っていいのではないか、と思います。
「日本の独自スタイルの中国茶会が、本場に認められた!」のです。

美味しいお茶を分かち合う

規模が大きくなったとはいえ、やはりエコ茶会の根底に流れるものは、”美味しいお茶を一緒に楽しく飲む”、”美味しいお茶を分かち合おう”という精神です。
それをもっともよく表現していたのは、やはり、ワンコイン茶席・ツーコイン茶席ではないかな、と思います。

ワンコイン茶席では、今年は工藤佳治先生が1席だけ淹れてで参加するなど、サプライズもありました。

お店の方々も、即売会のように殺伐とした雰囲気にならないのは、やはり”美味しいお茶を分かち合う”という流れに乗っているからなのかな、と思います。
変に打算的な商品などは並んでいなくて、お茶好きさん目線の商品であるほど売れ行きが良かったようですし、また、お越しいただいた方との繋がりを大事にするような、そういうお店ほど賑わっていたと思います。
目先で売上をどのくらい作るかよりも、”茶縁を紡いでいく”という感覚が無いと、エコ茶会では厳しいかな、と。

また、今年も多くの先生方に、魅力的なセミナーをしていただきました。

今年は、あまりにイベントの種類が多かったので、「あれもこれも出たかったけど、 時間が重なってしまって、泣く泣く1つを選んだ」という方も多かったと思います。

このような事情は各先生方にお伝えしており、それぞれの先生方が、受け皿になるようなセミナーやイベントを企画されているようです。そうしたところを上手くフォローアップしていただければと思います。

エコ茶会は、”この場で完結”だけではなくて、”これをきっかけにご縁を繋いでいく”という面も強いので、気になった方のブログをチェックしたり、お店のメルマガを購読してみたり、いいね!をしてみたりしていただければと思います。

そういうご縁を当たっているうちに、いつの間にか、次回の開催がやって来て、会場で「やあ、お久しぶりですね」となるのが、エコ茶会の常連の方のサイクルなので。

 

とはいえ、今年は反省点が多数・・・

・・・と、ここまで読んでいただくと、大成功ではないか、と思われるのですが、主催者側としては反省しきりでした。
特にイベントの受付が、完全なスタッフ不足で大変お待たせしてしまい、開始時刻までにチケットを引き換えられないという事態が頻発しました。

これは、スタッフの手配と配置を担当していた実行委員長(私)のミスです。
大変申し訳ありませんでした。

次回以降は、もっとスムーズに受付ができるよう、仕組みやスタッフの手配などを徹底したいと思います。

今年はイベントなどが多すぎた感もあったので、来年は少し絞り込んで、より全体像が掴めるようにしていく予定です。

毎回、なかなか「完璧!」とは行かない運営なのですが、そこも伸びしろだと思っていただきながら、引き続き、応援・来場いただければと思います。

 

来年の日程

さて、気が早いのですが、来年の日程です。

シングルオリジンティー・フェスティバルさんが来年はお休みということで、日程を変えようかと一瞬考えました。が、東京オリンピックに端を発する”展示場足りないぞ問題(東京ビッグサイト、プレスセンターになって使えない問題)”が、既に表面化しているのでしょうか。
他の日程に、空きが全くありませんでした。台東館さん、稼働率高過ぎです。

そこで、当初の予定通り(当日パンフレットの裏面に記載の通り)、

 

2018年9月29日・30日(土・日)

 

に、東京都立産業貿易センター・台東館(今回と同じ会場)で開催する予定です。
今年より、1週間ほど早くなります。

・・・ということは、既に次の開催まで1年を切っているということですね(^^;)

まもなく、来年の手帳を購入される方もいらっしゃると思います。
購入したらまず初めに、9月29日・30日「エコ茶会」とご記入ください。

それでは来年、また浅草でお目にかかりましょう!(^^)/

 

第14回 地球にやさしい中国茶交流会
2018年9月29日・30日(土・日)
東京都立産業貿易センター 台東館

https://ecochakai.jp/

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