JR広島駅から1駅となりの新白島駅。
そこから徒歩「60歩」で、ゆっくりお茶を楽しめるお店があります。
お茶の時間 雲間さんです。
昨年12月にオープンしたお店なので、ちょうど1周年の新しいお店です。
店内は、1枚板の大きなテーブルが1つと2名掛けの1席。
10名入れば満員御礼なお店ですが、お茶を飲むということに特化した空間があります。
器などにも気が配られていて、お茶が好きな方はかなり気に入りそうな空間です。
都度変わるメニュー
お茶のメニューは、だいたい10種類ぐらいです。
価格たいとしては600円~1000円程度と、じっくり飲めるお茶が揃っている中では手頃だと思います。
お茶は、煎茶、釜炒り茶、抹茶といった日本のお茶、古木のディンブラといった紅茶、産季の明確な台湾茶各種、そして生プーアル茶がありました。
短く書かれた説明文を少し読んだだけで、お茶好きな方は、なかなかのお茶が揃っていることに気づかれると思います。
冒頭の写真のように、その時々のお茶の茶葉の様子を見せてもらえます。
実際に茶葉を見ながら選べるというのは珍しいのではないかと。見た目で選ぶってのもアリですね。
こちらのお店で特徴的なのは、お茶のメニューが随時入れ替わっていくこと。
お茶には季節に合わせて、その時々の飲みどきのお茶、飲み頃のお茶があるので、そうしたものをご紹介していきたいとのことです。
入手経路も伺いましたが、それぞれ、かなりこだわってお茶を選んでいるところから入ってきているので、品質は折り紙付きです。
お茶請けも同様のコンセプトで、季節感のあるお菓子が入れ替わりで登場します。
伺ったのが7月の頭だったのですが、その時のラインナップはこんな感じ。
お茶と一緒にちょっとつまむ感じで注文できる、お手ごろ価格になっています。
日常のちょっとした時間の合間に、まさに「お茶の時間」をしに伺える感じのお店だと思います。
数は少ないですが、茶葉や茶器も入口近くに展示、販売されています。
品質の良い茶葉を気軽に
さて、お茶を注文したいと思います。
台湾茶については、入手経路を伺うと、きわめて信頼がおける、お茶なので省略。
日本茶と紅茶は専門外。
・・・ということで、必然的にプーアル茶をお願いしてみました。
古樹丁家老寨青餅。2015年のものとのことです。
淹れ方はちょっとユニークなところがあり、茶壺から茶海を通さず、そのまま少し大きめの茶碗に注ぐスタイル。
一旦、茶海に注いで、そこから茶杯に・・・とやるのが、まだるっこしく感じるときもあるので、これは合理的で良いですね。
2015年のお茶ということで、かなりきついお茶かと思いましたが、全然そんなことは無く。
古樹らしい身体の芯に響くタイプのお茶です。
煎はいくらでも効きそうですし、差し湯がマイペースでどんどんできるので、1日飲んでいられそうなぐらいです。
こういうプーアル茶を飲むと、プーアル茶のイメージが変わると思いますね。
お菓子は水無月にしてみました。
夏場だったので、涼しげなのが実に良かったです。
季節に合わせてお菓子を変えるというのは、ある意味、日本らしいおもてなしだったりします。
日本茶、中国茶、台湾茶、紅茶とボーダレスにお茶を飲める場でありつつ、日本的なお茶の時間が楽しめるというわけですね。
お茶教室や様々なワークショップ、講座も
こちらのお店は喫茶だけでは無く、さまざまなワークショップや講座が開講されていたり、お茶教室などもやっています。
お茶教室は、一般的なお茶の解説をするというよりは、「おっ?」と思うような切り口のものが開かれています。
私も「標準を読む」のセミナーをさせていただいたりしています。
このほかにも、花のレッスンがあったり、アロマテラピーの講座があったりと、多彩です。
お茶を軸に色々な試みをされているようなので、一つのコミュニティーのようなものなのかな、と思います。
比較的手ごろな価格で、しっかりしたお茶を、お茶に専念できる空間で楽しめるお店です。
オーナーさんのお人柄的に、初めての方でも安心して入れるお店だと思いますし、お茶を飲み進めて行く上では頼りになるお店だと思いますので、お近くの方はぜひ、一度足を運んでみてください。
駅から本当に近いので(^^)
お茶の時間 雲間
住所:広島県広島市中区白島北町16-22 横林ビル 1F
電話:082-554-0076
営業:13:00〜18:00
定休:日曜・月曜
http://kumoma.net
行きつけにしたいお店ですよ
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