ちょっと古いのですが、2016年4月の旅行記です。
いまさら感はありますが、あまり日本語情報の無いところに出かけてきましたので、お役に立てば、と。
あとは、私がトラブルに巻き込まれると、みなさん楽しんでいただける?ようなので、細かなトラブルレポートも記載しておりますw
久しぶりに杭州へ
今回は杭州に行き、2014年5月にオープンした九曲紅梅博物館(九曲紅梅茶文化展示館)へ行くことを目的にしていました。
→中国茶情報局
杭州は2009年に高級評茶員の勉強に行ったのが、最後。
随分、間が空いてしまいました。
ついでに上海の茶城で、美味しい春の緑茶も買ってきたいところ。
そこで、新茶のお値段が比較的落ち着き、茶摘みが遅めの安徽省北部のお茶も出揃いそうな時期。
穀雨過ぎの4月20日~25日の予定で出かけることにしていました。
エアチケットは、中国国際航空(CA)で、関空-杭州~上海-成田というルートを予約。
成田-関空は、前日夜のピーチ便を確保し、手荷物はカード附帯の空港宅配サービスで関空へ直送。
これで前泊の宿泊費は別として、約3万円。かなりリーズナブルにチケットをゲットすることができました。
浮いた予算は茶葉代に充てるのです(中国緑茶は高いので・・・)。
旅行前から不穏な兆候が・・・
ところが、中国国際航空が1ヶ月前にフライトスケジュール(就航曜日)の変更を一方的に通達して来ました。
20日水曜日の便が無くなったそうで、4月22日金曜日発に勝手に変更されていたという。
うーん、料金が安くてもこういうのは困る。。。
仕方ないので、CAのコールセンターに電話し、22日発・27日帰着に変更。
航空会社都合の変更なので、1回のみ無料で変更可とのことです。
ただ、他社である、成田-関空のピーチは払い戻し不可のため、泣く泣くキャンセルに。
新しい旅程では、前日の関空入りは止めることにして、朝9:35発のジェットスターの成田-関空線を新たに予約。
これだと関空着は11:05。杭州行きCA726便は、13:20発。
乗り継ぎ時間は、2時間15分と少し短めになります。
国際線への乗り継ぎ時間としては、ちょっと心許ない時間です。本当は3時間欲しいんですけどね。
この分のリスクは、
1.到着したら、すぐに降機できるよう最前方シートを予約
2.荷物は事前に関空直送し、宅配便カウンター受け取りとする
ことで、ヘッジすることにしました。
関空は何度も使っていて、迷うことも無いですし。
LCCの夕方~夜の便は、朝からの到着遅れが重なり、遅延しがち。これを乗り継ぎに使うのは危険です。
が、朝の成田発便は、たいてい空港に夜間駐機していた便が飛びます。
よって、スケジュール通りに飛ぶはずだから、まあ大丈夫だろう、と思っていたのですが・・・
飛ばないジェットスター
出発当日。
成田の第3ターミナルは、朝の初便出発ラッシュが落ち着き、どこかのんびりムード。
チェックインを完了して、ゲート前のソファーに座っていると、ジェットスターのスタッフが乗客の手荷物検査(重量検査。ジェットスターは7kg迄)を実施していました。
初めて遭遇しましたが、比較的空いている時間は厳密に重さのチェックをやるんですね。
ところが搭乗予定時刻になっても、搭乗が始まりません。
ロビーに流れたアナウンスによると「エアコンの不調で、準備に時間を要している」とのこと。
アナウンスの口ぶりでは、あまり深刻そうでは無いので、「まあ、仕方無いか」と思いました。
出発予定時刻になっても、搭乗は始まらず。
ようやく「機内にご案内します」とのアナウンスがあったのは、出発予定時刻から40分後のことでした。
この時点で、弱ったな・・・とは、思っていました。
が、「空港の混雑で30分遅れぐらいはあるかも。成田だし」と思っていたので、このぐらいまではある程度想定していました。
関空でダッシュしないといけないけど、最前方シート予約と荷物直送は正解だったな、と自画自賛したいところでした。
が。
全員が搭乗し終わっても、ドアは全然閉まりません。
整備さんが入れ替わり立ち替わり入ってきて、パイロットと話をしています。
準備が完了したんじゃ無かったの??
後出しで発覚する機材トラブル
機内に入ってから20分。
機長から「新たな不具合が見つかったので、出発が遅れます」と、アナウンスがありました。
さすがに、これはシャレになりません。
機内がざわつきます。
席で電話をし、連絡を取り始める方も出てきました(ドアクローズしていないのでOKなのです)。
やはり、関空線は乗り継ぎ利用者が多いのです。特に前方シートを押さえているような人たちは。
それから待つこと20分。定刻なら、もう関空に着いている時間ですね。
機長からアナウンス。
「空調システム2系統のうち1つに不具合があるので、そのまま飛べるか、整備スタッフと協議中」とのこと。
機内では、客室乗務員に食ってかかる人も出てきました。
「準備ができました」と言って乗せられたのに、これはないだろう、と。
まあ、気持ちは分かります。でも、言ったところで、どうしようもありません。
私も、さすがに観念して、機内からCAのコールセンターに連絡し、杭州線をキャンセル。
善後策を相談したところ、CAのWebサイトで購入したチケットなので、差額を払えば、別便に変更は可能とのこと。
成田-上海線に切り替えて上海経由で杭州に向かえば、この便の料金払い戻しのみで決着しますし、早く着きそうです。
一番スマートな方法だな、と思いました。
が、”関空に荷物を送っている”という、良かれと思ってやったことが、足を引っ張ります。
荷物を関空に置きっぱなしにするわけにはいかないので、関空には絶対に行かなければなりません。
上手くリスクヘッジをしたつもりだったのが、余計な足かせになってしまいました。。。
まさかの欠航
そんなやり取りをしていたら、機長が客室に出てきました。
「この機材の与圧系統に異常があり、欠航することにしました。大変申し訳ございません」とのこと。
ああ、恐れていたことが・・・(-_-;)
「空調」って、機内の気圧をコントロールする、与圧システムのことだったんですね。
最初の「エアコンの不具合」とかいう話はなんだったんだ?と思いますが、それは飛んだらアカンでしょう。
欠航は賢明な判断だと思います。
でも、もっと早く決断していたら、乗客には色々な選択肢が生まれたと思うんですよ。
安全のために飛ばないのは良いことですし、機材にトラブルがあるのも仕方の無いこと。
しかし、決断はもっと早くして欲しかった、というのが正直なところです。
ジェットスターの他の便は普通に飛んで行っていたので、この機材に当ってしまった巡り合わせを呪うしかありません。
結局、乗客は全員降ろされ、出発ロビーへと戻りました。
まだ成田を出てませんが、長くなりそうなので、一旦切ります。
続く。
今回最大のトラブルなので、長いですがお付き合いをw
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