翁家山から山道をテクテク下ります。
龍井館区を過ぎて、さらに下っていくと、龍井村のゲートが見えてきました。
龍井村
龍井村は沿道に茶館や土産物屋、農家が立ち並んでいます。
そのさまは、「修学旅行で訪れる観光地のようだ」と言われるぐらい、ベタな観光地化しています。
農家の軒先ではお茶の販売も行っていて、農家料理(農家菜)を食べさせるところもあります。
上の写真のゲートは、バス停でいうと「龍井茶室」と「龍井村」の間にあります。
このゲートを自分の足でくぐった感が欲しい方は「龍井茶室」で下車されることをお薦めします。
「龍井村」バス停は、ここから道を下って、徒歩7~8分。つきあたりの三叉路になっている付近です。
ここから入っていくと、「龍井村、土産物屋ばかりじゃないか。客引きも多いし」とウンザリする方もいるでしょう。
が、奥まで行くと、茶園がバーッと広がる、なかなかの景色になるので、少し我慢です。
老龍井へ
三叉路までたどり着いたら、右の方へ。
老龍井という方面へ向かいます。
右手は茶山になっています。
ここの茶山には登れるようになっていて、そこから写真を撮影したのが、冒頭の写真です。
周りにたくさん茶園が広がっていて、まさに「お茶の村!」という風景が楽しめます。
まあ、これを無料で楽しめるのですから、多少の商売熱心さは免じてあげましょう、という気にはなります。
ちなみに新芽の萌える美しい茶園風景を写真に撮りたいのであれば、3月下旬~4月上旬がお薦めです。
今回訪れた時期は穀雨過ぎだったので、雨前茶の摘み取りが終わった後。既に一部の茶樹は刈り込まれていました。。。
龍井村のバス停から、周囲の茶畑を眺めつつ、トコトコ15分ぐらい歩くと、老龍井に到着します。
ここは有料の公園になっています。
右手にあるチケット売り場で入場券を購入します。
中は結構広くて、遊歩道が整備されています。全部回るとかなりの時間がかかりそうです。
ここの見どころと言えば、色々伝説のある18本の茶樹と老龍井泉です。
あとは、山の急斜面に育つ茶樹たちの姿ですかね。
十八棵御茶
老龍井の公園に入ってすぐのところに、人だかりができているところがあります。
こちらが十八棵御茶です。
乾隆帝がこの地を訪れたときに、この18本のお茶の木から作ったお茶を飲み、その美味しさを称賛して、献上茶になったとの言い伝えがあります(病気が治ったとか諸説あります)。
樹の根の部分を見ると確かに古そうではありますが、まあ、そんな伝説のある樹です。
2005年にこの木から作ったお茶100gがオークションにかけられ、14.56万元で落札された、と看板に書いてありました。
物語のあるお茶は、高値になるのですよね・・・
今でも元気に芽を出していました。
獅峰山の茶畑
この公園の奥にある山が獅峰山です。
獅峰山は標高358m。
そんなに高い山ではありませんが、霧が出やすい環境だったり土壌の質だったりによって、最高級の龍井茶が出る産地ということになっています。
ここの遊歩道には、このような急斜面に作られた茶園がいくつもあります。多くは在来種(老茶樹)のようです。
確かにこの環境ならば、美味しいお茶が出来そうだ、と感じます。
この日は、雨が降ったり止んだり。
ずっとミスト状に水が漂っていて、茶樹が潤っている感じが余計に感じられました。
ここの茶畑は、この園地を管理している会社の専属茶畑になっているようで、それぞれ管理番号が振られています。
ここの茶畑のお茶をどうしても飲みたい!ということであれば、ここのメーカーさんに問い合わせるしか無さそうです。
入園料を取りつつ、最高の環境にある茶畑がPRできるわけで、これは凄いシステムだな、と感心しました(^^;)
このあと、老龍井泉を見る予定だったのですが、急に雨が強くなったのと歩き通しでさすがに疲れたので、撤収することにしました。
龍井泉は龍井問茶の方にもあるので、そちらを見ることで代用したいと思います。
老龍井、ぐるっと回っていたら、割と時間を食ってしまいました。
いつの間にか、お昼を大きく過ぎてしまっていたので、龍井村で農家菜を食べてみたいと思います。
続く。
次は農家の軒先レストラン
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