お茶

第13回 地球にやさしい中国茶交流会(エコ茶会)、いよいよ今週末です

ブログ、すっかりご無沙汰してしまいました。
あるきち@エコ茶会準備ちう、です。

今年のエコ茶会、例年と少し違っていまして、フロアが1.5フロアに拡大しています。
拡大すると、その分、準備が大変・・・ということで、いま、まさにその準備の真っ只中(そして、終わる気配がない・・・)なのですが、事前情報が無いのは不親切なので、頑張ってご案内してみたいと思います。

今年は4階と5階の半分を使用

会場は、ここ数年と同じ、東京・浅草にある、東京都立産業貿易センター・台東館です。
ただ、フロアが違っていまして、今年は4階と5階の半分を使います。

昨年は6階ワンフロアだったので、単純にいえば、

面積を1.5倍に増床

ということになります。

増床した分は、お店を増やすのではなくて、みなさんに色々体験いただくイベントコーナーとして使います。

「体験する」を1つのテーマに

例年、「ぜひ、何か1つはイベントに参加してくださいね。お店を流し見るだけとは、全然違いますから」と言ってきていました。

が、「セミナーは軒並み満席で、茶席も座れないではないか」という現実がありました。
スペース的にも1フロアでは、もはやパンパン状態だったんですね。

そこで、今年は増床した分を、ババーンとこうした体験型のイベントを増やすスペースとして充てました。
「体験型」というとなんだか垢抜けない感じかもしれませんが、スタバなどが盛んに言う「エクスペリエンス」というやつですね(←途端に意識高い系になった)。

ものとか情報だけのやり取りだけではなくて、体験を共有しよう、みたいなイメージです。

その1つとして、大勢の人が一斉に同じ話を聞けるようなセミナー会場、「大セミナー会場」というのを作りました。
良い「体験」を持ってきていただける方にお越しいただき、それを大勢でシェアしようという試みです。

カカオハンターさんをお招きしています


初日の7日には、地球の裏側・コロンビアから、カカオハンターさんをお招きしました。
テレビの「情熱大陸」や「クレイジージャーニー」などにも出演されていた方です。

カカオハンターさんこと、小方さんのお仕事を簡単にご紹介すると、カカオからチョコレートまでを一貫して取り扱う方です。

まず、幻のカカオを探して山の中まで入って行き、有望な品種を見つけます(このへんがクレイジージャーニーで紹介されていたところ)。
そして、その品種を無性繁殖させて、地元の農家さんに栽培してもらい、そのカカオを使って、美味しいチョコレートを現地で製造。
それを全世界の消費者の方にお届けする、というわけです。

こだわりのチョコレートというと、「有名パティシエが!」「ゴージャスなブランドが!」というような、どうも末端のパッケージというか装飾品的なところが、もてはやされる傾向があるように感じます。
が、小方さんの場合は、原材料になるカカオの生産という、もっと本質的なところを突いて活動されているように感じます。

・・・というわけで、知る人ぞ知る凄い方なのです。この方をお招きしたのです。
担当は私・・・ではなくて、碧眼猫さんが全くコネクションのないところから突撃して、半年少々かけて、今回のセミナーの形にしてくれました。

今回のセミナーは、小方さんにお持ちいただく、こだわったチョコレートと中国茶をマッチングさせてみようという試みです。
碧眼猫さんは、打ち合わせで何度かそのマッチングを小方さんと試しているのですが、想像していたのとは全く違ったものが合ったり、合うと思ったものが合わなかったり、とかなり衝撃的な体験だった模様です。

こういう体験をみなさんでシェアしよう!というのが目的です。
多分、この日、この場だけでの機会にになると思いますので、ご興味のある方はぜひ。
15:30~の回は、まだ少し空席があります。

セミナー「中国茶とシングルオリジンチョコレートの新たなる世界」15:30

気になるんだけど、時間的にちょっと無理・・・という方は、ティーマーケットで「CACAO HUNTERS」というお店がありますので、そこでカカオハンターさんのチョコレートを購入し、おうちで試してみましょう!

紅茶好き&台湾好きは必聴のセミナー

大セミナー会場、翌日には、エコ茶会の誇るクレイジージャーニー?、須賀努さんによる恒例の「茶旅のみやげ話」があります。

今回は、「台湾紅茶の歴史と現在」というテーマで行っていただきます。

恒例の・・・と書きましたが、須賀さん、昨年から台湾の埔里に拠点を構えています。
台湾紅茶の中心地である、日月潭の近くにほぼ”在住”しているような形になっていますので、これまで以上に面白いお話が、たくさん入ってきているようです。
というわけで、ちょっと、ひと味違う感じになるかもしれません。

紅茶に関心がある方はもちろんのこと、台湾紅茶の歴史は日本統治時代の歴史と密接に関わっています。
台湾が好きな方も、お茶という1つのテーマで台湾を見てみるのも、楽しいものだと思います。
その1つのきっかけとして、聞いていただくのも良いかと。

紅茶好き、台湾好きの方にお薦めできる内容です。

セミナー「茶旅のみやげ話~台湾紅茶の歴史と現在~」

 

大セミナー会場では、このほか、XiangLe中国茶サロンの工藤佳治先生による、お茶のいれ方の公開レッスンも予定されています。
こちらは、実際にお茶のいれ方をどのように指導していて、その指導を受けると、生徒さんのお茶のいれ方がどう変わるか?を、そのまま見せるという、ちょっと異色のイベントです。

浜松町の時にも一度同じような試みをしましたが、その時も好評だったので、今回も面白いのではないかと思います。
見学の席のみ、少し空席があります。

公開レッスン「お茶いれ達人になる」

このほか、様々な魅力的なセミナーもあるのですが、既に満席のものが多いので、紹介は控えます。
キャンセルなどでたまに空席が出るので、興味のある方は、最後のチェックを!

初心者さん向けのイベントも強化

エコ茶会、元々がディープな愛好者イベントだったので、ちょっとマニアックな内容のものが多かったのです。
ただ、浅草に移ってからは初心者の方の参加も増えて、そういった方でも参加しやすいイベントはないのか?と聞かれることもありました。

これが、会場が広がったことで、ようやく実現しました。
その1つが、「中国茶の淹れ方レッスン」です。

中国茶初心者の方が、最初にぶち当たる壁で、一番大きいのは美味しく淹れられるかどうか、というところだと思います。
「お土産で貰ったのだけれど、あんまり美味しく入らない」とか「現地で美味しくて感動して買ってきたのだけれど、日本に持ち帰って自分で淹れてみたら、現地の味にならない」とか。

これ、色んな本を読んだりするだけでは、なかなか解決しないんですよね。
一番手っ取り早いのは、実際に淹れてみて、その動作を見てもらったり、その淹れたお茶の味を淹れ方を知っている方に飲んでもらって、こうした方が良いですよとアドバイスをもらうことです。

ただ、「そのために中国茶教室の門を叩くのはまだ時期尚早な気が・・・」とか「茶道のように一度決めたら他の先生のところには行けないのではないか・・・」という懸念を持ってしまう方も多いのではないかと。

それを、ある意味オープンなエコ茶会という場でやってしまおうというのが、今回の「中国茶の淹れ方レッスン」です。

お土産で貰ったり、買ってきたりすることの多い6種類のお茶と、苦手意識を持つ方も多いんですが、なれると非常にお茶を淹れるのが楽しくなる(後片付けも楽!)蓋碗の使い方の7つのレッスンです。

お茶の詳細な蘊蓄とかは無しに、とにかくお茶のいれ方のポイントをお伝えし、実際に茶器に触れて体験してもらうというレッスンなので、おうちに帰ってすぐに使える即効性の高いプログラムだと思います。
60分と短めなので、手軽にサクッとお茶の淹れ方を知りたい方には最適です。

初めての方は、是非こちらへ参加してみて下さい。
「エコ茶会で、初めてこのジャンルのお茶を購入した!」という方も、ぜひどうぞ。

ミニイベント「中国茶の淹れ方レッスン」

 

「最近、中国茶を始めたばかりだから、いろんなお茶を、特に基本となるようなお茶を飲んでみたい!」という方は、「中国茶ソムリエの評茶~4種の代表的中国茶~」へ。
30分でサクッと4種類ずつ、お茶の解説付きで飲めます。

たとえば、4回通しで参加したとすると、それだけで16種類のお茶をクリアできます。
スタンプラリー的に、色々なお茶を飲んでいくというのも面白いのではないかと。

中国茶をそれなりに知っている、という方が飲んでいるお茶は、種類にすれば数十種類ぐらいというところ。
そのうちの結構な部分を今回のイベントで消化できますし、「あと、どんなお茶を飲めば良いですかね?」とアドバイスをもらうこともできると思います。

回によっては満席近いところもありますが、人が少ない回はその分たっぷり飲めるということにもなりますので、狙い目です。

「中国茶ソムリエの評茶~4種の代表的中国茶~」

 

茶席も充実しています

もちろん、エコ茶会恒例のワンコイン茶席・ツーコイン茶席もあります。

今年は、ワンコイン茶席8テーブル、ツーコイン茶席7テーブルの合計15テーブルです。

ベーシックなお茶もあれば、「おや、これは?」というような変わったお茶を出す席もあります。

淹れ手の一覧表を見ていただくと、ちょっとビックリな方が席主を務めていることもあります。
是非探してみて下さいね。

なお、茶席が比較的空いているのは、日曜日、特に午前中の回は例年、ゆとりがあります。
是非茶席に座ってみたいけれど、長い行列はイヤだなぁ、という方は、少し早起きして日曜日の午前中にお越しください。

日曜の午前中は、ティーマーケットのブースも少し空いていますので、ゆっくり商品を選んだり、お店の方とお話しするチャンスでもあります。

お馴染みのお店も初出店さんも、なティーマーケット

ティーマーケットは、今年も昨年と同じ程度の店舗数で展開しています。

いつものお馴染みのお店もありますが、新規出店のお店も多数あります。

たくさんのお店から、事前にショップ情報をいただいていますし、Webサイトをお持ちの店舗さんも多いので、来場前にざざっと目を通していただくと、会場に来た時にイメージしやすいのではないかと思います。

試飲用の茶杯とエコバッグをお持ちになってお越しくださいね。

 

川の流れのように

と、今年も非常に充実した感じになっております。

エコ茶会、最初に始まったときは公民館の一室からでした。
それがここまで大きくなってきたのは、色々な方が興味を持ってくださって、来場いただいたり、クチコミだったり、SNSでシェアしていただいたりをしていただいた結果です。

これって、川の流れのようなものだな、と思います。
どんなに大きな川でも、その源流はほんの少しの湧き水だったりします。

それが下流に進んで行くに従って、いろいろな水源から水が流れ込んで、だんだんと大きな流れになっていき、周りを潤していく。

川のようなものだと思うと、主役は水。
つまりは、来場いただいたり、当日活躍するスタッフのみなさんです。
そう考えると、主催者として出来ることは、そう多くはなくて、みなさんの希望に添うような堤のようなもの(企画だったり、会場の広さ)を作ることぐらいです。

今回は、もっとたくさんの「水」が流れ込める、ちょっと大きめの堤を作ってみました。
会場やイベントスケジュールをご覧いただくと、まだまだ余裕がある感じの余白がたくさんあります。

多分、そこは次回や次々回にもっと多くの方が参加して、埋めていってくれるものだと思いますので、今回はそんな過渡期という感じで見ていただければと思います。

では、当日、会場でお待ちしております!

 

第13回 地球にやさしい中国茶交流会
2017年10月7日・8日(土・日)
東京都立産業貿易センター 台東館

https://ecochakai.jp/

 

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