台湾旅行

台湾あちこち茶館めぐり2016(3)鹿港まちあるき

日陰でミルク饅頭と肉まんの栄養補給をしたので、鹿港の観光再開です。

十宜楼

まずは九曲巷の入口付近にある十宜楼へ。

道を跨ぐように通路が通っています。
説明書きを見てみると、

日本語の解説もあります。
厦門と貿易をしていた商家の建物で、道を防衛するための銃口なども備え付けられているところだそうです。
ただ、ここは墨客の集まる場所だったようで、「十宜」とは「琴、棋、詩、酒、絵、花、月、ばくち、タバコ、茶」のことだそうです。
「ばくち」が1つ入っただけでイメージ変わりますね。入れる必要があったんだろうか・・・(^^;)

九曲巷・鹿港老街

鹿港の街並みの話になると必ず出てくるのが、こちらの九曲巷。

風の強い場所なので、風が一気に吹き抜けることが無いよう、細かく道が折れ曲がっている、という道です。
道というよりは、かなり細い路地なので、実際に来てみるとかなり渋いところだと思います。
思いっきり民家で普通に生活されているので、観光地感はあまり無いところです。

いわゆる観光地な感じなっているのは、もう少し先の方にある鹿港老街です。

こちら側は少し道幅が広くなっていて、両サイドにお土産物屋さんが並んでいる感じです。
建物は古いのですが、よくある老街・・・という感じになっています。

そんな老街の入口付近に不思議なものが。

井戸が壁にめり込み、半分だけ見えています。

説明書きがありました。

半辺井というそうで、井戸を半分外に出して、近隣の人に汲ませるようにしていたとか。

鹿港、こういうチョロッとした見どころが多いので、歴史に詳しいガイドさんとかと回ると、かなり楽しそうな気がします。

東華麺茶

ここまで20分ほど歩いていたのですが、ちょっと日差しの強さにクラクラとしてきました。
熱射病になりそうだったので、天后宮の向かいにある東華麺茶に逃げ込みました。
こちらは、いかにも家族経営的なローカルなお店です。
ここで、麺茶氷を注文。

麺茶って何?という感じですが、ラードを温めて小麦粉を炒め、そこにゴマ、杏仁粉などを入れて香ばしく仕上げたものだそうです。粉ミルク代わりに使われていたという栄養食だそうです。
こちらのお店では、ラードの代わりに植物油で作っており(だから「素食」なんですね)、黒ゴマ・白ゴマ・杏仁粉などを入れ、香りを高めているのだとか。

黒蜜がかかっていて、麺茶はきなこのような粉っぽさを感じるので、なんだか信玄餅を思わせますね。
信玄餅かき氷(餅抜き)というイメージで大体あっていると思います。
麺茶、初めて食べたはずなのですが、なんだか昔懐かしい味のかき氷でした。

東華素食麺茶
住所:彰化縣鹿港鎮中山路409号

鹿港天后宮

麺茶氷のおかげで、熱射病寸前の身体が一気にクールダウンしました。
体力もだいぶ回復したので、向かいの天后宮に行ってみます。

台湾、多くの人たちは海の向かい側の福建にルーツがあります。
天気予報が今のように整備されているわけでもなく、航海技術も今とは比べものにならないわけで、海を渡って台湾に来ることは、ある意味、決死の覚悟でした。
これも、海の神様である媽祖のおかげ、ということなのか、媽祖を祀る天后宮は、台湾のあちこちにあります。
ここはそんな天后宮の中でも、かなり古い方で、1725年からあるのだとか。

お供え物などが途切れることはなく。
信仰の厚さが感じられます。

王記芋丸・巧味珍

えー、暑すぎて、観光への集中力がすっかり無くなりました。
歴史的なものなどは、説明書きを読まないとよく分からないのですが、その意欲がわかず(苦笑)
やはり、鹿港は夏より街歩きしやすい気候の時に来るべきところだな、と思いました。

というわけで、照準を小吃に切り替えました。
Googleマップを見ていたら、評価の高いお店を見つけたので、来てみました。

王記芋丸というお店で、名物は芋丸だそうです。
「芋丸って何やねん」と思ったので、とりあえず1個購入してみました。

写真でもよく分からないと思うのですが、豚肉の団子の周りにサトイモを細く切ったものがまぶしてあります。
もち米団子(珍珠丸子)のもち米が、サトイモに代わった、というイメージです。
これを店頭で蒸していて、注文すると、特製の甘じょっぱくニンニクの利いたタレをかけて渡してくれます。

初めて食べてみたのですが、うーん・・・(^^;)
サトイモは甘みがあって美味しく、肉団子の味も良いと思うのですが、タレとの相性が、私には今ひとつでした。
かなりニンニクが強いのと、甘いのかしょっぱいのかハッキリしないところが、ちょっと苦手でした。

次。
肉まん屋さんももう1軒ぐらい探検しようとこちらへ。

中山路沿いにある巧味珍さんです。
こちらもGoogleで評価が高かったもので。
肉まん(鮮肉包)1個15元ナリを購入してみました。

こちらはあんにしっかり胡椒が利いているのがポイントでしょうか。
ちょっとスパイシーに仕上がっているので、味の輪郭がくっきりしているような気がします。
普通に美味しい肉まんだと思います。お値段も手頃で、コンビニで買う感覚ですね。
ただ、味がハッキリしている分、意外に飽きちゃうかも、と思いました。
その点、阿振さんの方が長く食べ続けられる感じ。

各店、色々工夫しているなーと感じました。
他にも有名店はあるようなので、次回はそちらも回ってみたいところです。

さて、暑くてグロッキー気味の上、色々食べてお腹も満腹。
バスで彰化に戻ることにします。

 

続く。

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夏に行くところでは無かったです(^^;)

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