今年も、NPO法人現代喫茶人の会が主催する「一人一席 春のティーパーティー」に参加してきました。
さまざまな席主の方が持ち寄る世界のお茶を、茶席形式で楽しむイベントです。
今年で15回目だとか。
会場は東京・府中にある、郷土の森博物館です。
本来は屋外で行われるイベントなのですが、今日は天候が雨模様だったこともあり、博物館の軒先と趣ある建物の田中邸の室内で行われました。
※明日は、外でできるかも。
上の看板のある受付で、お茶券を購入。
各所に設けられているテーブルでお茶券を提示し、参加するというスタイルです。
杭州の烘豆茶
まずはじめに川谷先生の杭州の烘豆茶の席へ。
蓋碗を一つとり、まず、ベースになる緑茶を龍井茶、安吉白茶など5種類ほどの中から選びます。
私は陽羨雪芽にしてみました。
そこに、炒った青豆(これが主役)と菊花、陳皮、ナツメ、ゴマ、クコの実などを好みに応じて入れていきます。
で、そこにお湯を注いで、飲んでいくというものです。八宝茶に似たスタイルですね。
今回は配合は先生にお任せしました(ナツメは甘くなってしまいそうなので、避けました)。
杭州の炒り豆の他に、山形のだだちゃ豆をフリーズドライしたものが持ち込まれていて、これがかなり美味しかったです。
ゴマの香ばしさに菊の香り、クコの実の甘さなど、美味しくいただけました。最後には、具も食べてしまいます。
西日本の番茶を色々と
続いて、いっしーさんとさとみさんの番茶の席へ。
今朝、関西から府中まで駆けつけたそうです。すごい(^^;)
こちらでは、阿波晩茶(徳島)、月ヶ瀬の番茶(奈良)、京番茶(京都)の3種類の番茶から2種を選んで飲むことができました。まずは阿波晩茶。
乳酸発酵をさせている、いわゆる漬物タイプのお茶なのですが、寝かせていたものだということで、酸味は少なく、飲みやすいお茶でした。
なんでも、最近、発酵食品ブーム?のせいで、品薄になっているそうです。
続いて、京番茶。
少しスモーキーなのが特徴ですが、煮出さずに急須で入れるスタイルだったので、マイルドでこちらも飲みやすい味でした。
お茶請けは、なぜか餅が焼かれていましたw
宮崎の釜炒り茶
続いて、田中邸の方に移って、ちゃぶ台カフェさんへ。
外だと本当のちゃぶ台だったのですが、今日は雨のため、ちゃぶ台風の雰囲気で、とのこと。
こちらではメニューは無く、その都度、ライブ感を持って提供するとのことで、今回は同席した方と一緒に釜炒り茶を1種ずつの合計2種を。
在来種と「みねかおり」という宮崎の品種のお茶を飲み比べてみました。
在来の方はスッキリしていながらも余韻が長く、これは中国でも受けるんじゃないかしら?というお茶でした。
お茶自体にもパワーがあり、身体に響く感じです。こういうお茶は珍しいですね。
「みねかおり」の方は、香りにとても特徴があり、お米の香りがします。
最近、プーアル茶で流行っている糯米香に似た印象でした。なかなか面白いですね(^^)
テーブルランナー代わりには高千穂神社で購入した手ぬぐいが登場しており、宮崎の釜炒り茶愛に溢れる席でした。
と、こんな感じで5席ほどを回るとあっという間に、終了時間に。
このイベントは、自分の好きなお茶を一緒に味わって欲しい!という淹れ手の方の思いが伝わってくるので、とても楽しいイベントだと思います。
生産者の方だったり、専門店の方も席主になっているので、一部、お茶を購入できる席もあります。
あと、あまり紹介してませんが、お菓子も色々出てきて、これで1席300円では申し訳ないぐらいです。
ちょっと桜の季節には早かったイメージですが、明日もやっていますので、防寒対策をして、是非お出かけを(^^)
一人一席 春のティーパーティー
日時:2017年4月1日・2日(土・日) 11:00~15:00
会場:東京・府中 郷土の森博物館
イベントWebページ
アクセス
郷土の森博物館ですが、京王線・南武線の分倍河原(ぶばいがわら)駅からバスが出ているので、これを使うのが便利です。
時刻表はこちら。
4月17日からダイヤ改正があるみたいですが、とりあえず毎時20分と50分発です。
終点の1つ手前の「郷土の森正門前」で降ります。料金は180円、ICカードの場合は175円です。
バス停に到着したら、バスの後ろにある横断歩道を反対側に渡ります。
するとこちらの入口がみえますので、左手の建物で、入園料(200円)を購入し、入っていくと案内板が出ていると思います。
楽しいイベントですので、ぜひ(^^)
この記事へのコメントはありません。