天游峰の登山道は急傾斜
おじいちゃん、おばあちゃんも登っていたので、油断して登ってきてしまった天游峰。
848段という階段の数については、ある程度、頑張れるかな・・・と思っていたのですが、傾斜が思った以上に急傾斜でした。
このまま進むと、最後はロッククライミングみたいになりそう。
最初の東屋まで上がったところで、「これは引き返すべきでは。この時点で景色も結構綺麗だし」と思いました。
が、登山道は一方通行なので、戻るに戻れません。
あのおじいちゃんやおばあちゃんたちは、孔明の罠か・・・
仕方が無いので、休み休みで登っていくことにします。
とはいえ、行く先の階段を見ると、げんなりします。
持ってきていたペットボトルの水も、中腹付近で空っぽに。
景色は良いんですけどね。下の茶畑も見えますし。
踊り場のようになっているところで何度か休憩をしつつ、どうにか登り切りました。
写真の下の方に写っている登山道の細さからして、一方通行なのはご理解いただけるかと。
九曲渓が馬の蹄鉄のような形に曲がっている、武夷山の写真でよく見かけるアングルはここから撮影しているんですね。
頂上には茶店が
頂上には天遊閣という建物が。
上の方にはしっかり武夷星茶業さんの名前が。
武夷山の大スポンサーですね。
で、となりには武夷星さんの茶店があります。
お茶でも飲んで一息・・・といきたいところですが、お値段はさすがに高いですね。
1卓あたりの茶水費、300元(約5000円)。
大紅袍が2つ付いてくるみたいですけど、なかなかのお値段。
グループで来るなら良いかもしれませんが。
大碗茶もあり、こちらは1名あたり39元とのこと。
んー、このお値段だとお茶の品質が心配なので、ここで飲むほどではないかな、と。
とはいえ、喉はカラカラになっていたので、そのとなりにある売店でミネラルウォーターを買いました。
1本10元。高地価格ですね。
天游峰を下る
水を飲んで一息入ったところで、下っていきます。
下っていく道は、森も多く、茶畑もちょこちょこ見えます。
典型的な茶畑はこんな感じでしょうか。
石垣が組まれた段々畑のようになっています。
ここで強調しておきたいのは、武夷岩茶は岩に生えているわけじゃ無いということですね。
岩石が細かくなった礫まじりの土に植えられています。
農業としての効率や植物の生態を考えたら、岩に根を生やすように育てるなんてことは、そうそうあり得ません。
変な情報は流さないでもらいたいな、と。
登山道を降りていくと、「武~夷~山~~」とか大声で叫んでいるのが聞こえてきます。
九曲渓下りをしている人たちが、響声岩に向かって叫んでいる声ですね。楽しそう。
雲窩で品種の特徴をおぼえる
ぐるっと一巡りして、雲窩まで戻ってきました。
下から見た天游峰です。
いやー、こんな岩山、よく登ってきましたねw
このへんには武夷星さんの茶畑が色々あり、品種のプレートが立てられています。
それを見て、茶葉の特徴を覚えてみます。
こちらは水仙。葉っぱが大きいのが特徴。
こちらには大紅袍の茶畑が。ちょっと細面な感じです。
いわゆる純種大紅袍と呼ばれている、品種名「大紅袍」の茶畑です。
2012年に福建省の省級品種に登録されています。
こちらは天游峰の登山道から見えていた茶園。
やっぱり武夷星さんの茶園でした。
肉桂、水仙、大紅袍の茶葉の特徴を覚えておくと、武夷山のあちこちを巡るのが楽しくなる気がします。
やっぱり、これらの品種が植えられていることが圧倒的に多いので。
南入口からタクシーでホテルへ戻るはずが・・・
初日にしては随分ハードな山登りになってしまったので、既にエネルギー切れです。
今日のところは、このへんで勘弁しておいてやりましょう(←)。
というわけで、帰りはミニバスに乗って、南入口へ戻ります。
南入口へ戻り、ここからバスに乗ってホテルへ戻ろうかと思ったのですが、バス事情がまだよく分かりません。
そこで、今日はよく歩いたし、タクシーに乗るかということでタクシー乗り場へ。
今回、乗車したタクシーの運転手さんは、比較的穏やかなタイプの方。
ホテルの名前を告げて、車を出してもらいます。
そこで話をしていると、「お茶は買わないの?うちはお茶屋なんだ。工場をやっている」と。
・・・出た(^^;)
武夷山、空港からホテル、そして風景区までの道中でさんざんお茶屋さんを見ました。
店が多いことの喩えでよく使われる「コンビニより多い」どころか、商店のほとんどはお茶屋なんじゃ無いかというぐらい、無数のお茶屋さんがあります。
そうなれば、そりゃ親戚の中に1人や2人はお茶屋さんがいるはずで、まあ、これは嘘では無いんだろうと思います。
「武夷山でタクシーに乗ったら、お茶屋に誘われると思え」という感じ。
逆に言うと「お茶を買いたい」と申し出ることは交渉カードになるわけですね。
店の数も多すぎで選ぶのが面倒だなぁ、と思っていたことと、どうもこの運転手さんは信用できそうだ、という勘が働きまして、少し話を聞いてみることにしました。
すると、ホテルから近いことと、お茶を作っている工場だ、ということが確認できました。
お茶屋では無く、工場であるという点が気に入ったのと、ホテルからそんなに遠くないなら、まあタクシー代も高くならないし、良いか、ということで、案内してもらうことにしました。
コネが無いなら、どこかで縁を繋ぐしかありません。
ここで「お茶買いたい」カードを切ることにしました。
続く。
山登りは計画的に!
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