2日目は無事、杭州で迎えました。
外はあいにくの雨ですが、今日は郊外に行く日です。
昨日は深夜の到着になった上、遅くまで調べ物をしていたので、どうも疲れが取れません。体調イマイチです。
それでも、郊外から戻る最終バスは何時まであるのか分からないので、早めに動かなければなりません。
9時にはホテルを出て、バス乗り場へ向かいます。
九曲紅梅博物館は、どこにある?
今日の目的地は、九曲紅梅博物館(九曲紅梅茶文化展示館)なのですが、どこにあるかよく分かりませんでした。
現地ニュースの記事によれば、杭州市西湖区の双浦鎮双霊村にあるとなっています。
が、詳細な住所はどこにも書いておらず、双霊村のどこにあるか?が問題です。
公共の交通機関で行けるような場所にあるのか?すらも分かりません。
地元政府のWebサイトにも載っていませんし、百度の地図に「九曲紅梅茶文化展示館(九曲红梅茶文化展示馆)」と入れても出てきません。
現地の色々な記事をネットで調べてみるのですが、ほとんどがオープンの時の記事ばかり。
しかも、大体が同じ記事の使い回しです。
その中に「霊山から見下ろせる場所にある」のような表現をしている、地方紙の独自記事がありました。
百度の地図を開いて、霊山という山の周りを拡大して見ていきます。
しかし、範囲が広いので、これは結構大変です。
そこで、「この手の博物館を作るのであれば、おそらく村の中心部だったり、そういうところだろう」と当たりをつけます。
すると、双霊村委員会なるバス停があるのを発見。政治の中心は街の中心だろう、と思いました。
案の定、その近所の通り沿いに「九区红梅茶文化展示馆」なる施設が見つかりました。
・・・ああ、これじゃ検索に出て来ないわけだ(^^;)
「曲」と「区」は同じ「qu」という発音。
誤変換でネットに登録されていたんですね。
※最近確認してみたら「九曲紅梅茶研究院」という施設が新たに登録され、探しやすくなっていました。
最寄りのバス停は「上堡」というバス停であることも判明しました。
地図で見ると、すぐ目の前にバス停があったので。
施設名さえ見つかってしまえば、現在地から、ここまでのバス路線が一発で検索できてしまいます。
現代の中国、想像以上にIT国家です。
Googleマップが使えなくても、スマホに百度地図が入っていれば快適なのです。
いくつかの候補ルートの中から、シンプルでアクセスしやすそうなルートを選定。
それによると、ホテルからの所要時間はバスを乗り継いで、約2時間と出ていました。
・・・これが判明したのが、杭州に着いた夜、だったわけです(^^;)
まずは「九渓」バス停を目指す
「上堡」のバス停に行く路線は、主に510というバス路線のようです。
ただ、この路線、杭州市の中心部までは乗り入れていません。
その路線の始発は、銭塘江沿いにある「九渓」バス停。
杭州市の南側、動物園や虎跑泉のさらに奥。観光地である六和塔の先、宋城の手前にあります。
色々な路線が入っているバスターミナルになっているようなので、ここを目指すのが得策だと判断しました。
で、ホテルの近くから、直接、九渓まで直行できる路線のバス停へ。
九渓までは2元です。
杭州のバスは、乗るときに料金を支払い、下りるときは呼び鈴などは無く、降り口のドアの前に行くと、大体降りられる、というシステム。
バス初心者がいきなり郊外というのは、少々無謀だと思いますので、市内で軽く腕ならししてから行った方が良いでしょう。
ラッキーなことに始発のバス停だったので座れました。
が、進行方向と逆向きの席だったことと睡眠不足、そして荒い運転に耐えかね、あっさりバス酔いして途中下車。
体調が悪いときに中国のバスに乗ると、やっぱりいけませんね・・・(-_-;)
少し風に当たって休憩し、どうにかバスに乗れる程度には、回復。
もう一度、同じ路線に乗って、「九渓」バス停に到着しました。
市内はバスがバンバン来るので、タイムロスは最小限に食い止められましたが、それでも10時半過ぎになってしまいました。
本数の少ない510路線
九渓のバスターミナルには、お札を硬貨に崩せる窓口があります。
5元札を出すと、1元5枚にして渡してくれました。
小銭が切れそうな場合は、ここで補充しておいた方が良いかと。
やはり、510路線のバスは、本数が少ないようです。
2016年4月現在の時刻表ですが、載せておきますね。
料金は3元でした。
どうやら、10:50発のバスに乗車できそうです。
・・・と思ったら、バスは既に来ていました。
予想よりも大きなバスで、一安心。
運転手さんが車内でお弁当を食べていたので、乗っても良い?と聞いたら、いいよ、とのこと。
乗車して間もなく、バスは出発しました。
九渓からは40分弱
九渓を出てから、途中の転塘鎮に差し掛かると、かなり開けていました。
ロードサイド型の大規模店舗が多くできていて、新たに開発された郊外型の街のようです。
そんななかに、工事中の茶城を発見。
バスの窓ガラスがかなり汚れていたので、はっきり見えないかもしれませんが、西湖国際茶博城という大規模な茶城が建設中でした。→中国茶情報局
こちら、本来は2016年の初めに開業する予定だったのです。
その予定を当て込んで、今回突撃しようかな、と思っていました。
が、昨今の茶業界の冷え込みから、テナント募集も不調なようで、工事を遅らせているようです。
建物もまだできていないんですから、これはしばらくオープンしないでしょうね・・・
ちなみに、この茶城は近くにある西湖茶葉市場を移転する予定になっていたはずです。
ここが完成していないということは、そちらはまだ営業中のはず。
時間があったら、覗いてみることにします。
茶城建設中の場所を抜け、交差点を曲がると、かなりの田舎道へ。
風景が急に田園風景に変わり、ちょっと心細くなりそうな道になります。
開発しているところとしていないところの差が激しいのが、まさに中国らしいです。
バス停もかなり間隔が開くのか、バスは田舎道を猛スピードで疾走していきます。
乗客もかなり減って、「これ、帰って来られるかしら。大丈夫かしら」という気分になります(^^;)
それは運転手さんや乗客の方も同じだったようで。
「地元民じゃなさそうなのに、コイツはどこまで行くのだろうか?」と思われたようです。
どこで下りるのか聞かれたので、「上堡」と伝えておきました。
心配な方は、乗るときに「上堡まで何分かかる?」とか聞いておいて、さりげなくそこまで行くアピールするのも良いかもしれません。
乗車して30分もすると、いかにも農村という趣の通りに。
ここからはバス停の間隔が狭くなり、5分ほどで目的地のバス停「上堡」に着きました。
バスの通る道に沿うように川が流れ、その両側に住宅、そしてその後ろには茶山が連なっています。
ここが九曲紅梅の村のようです。
さて、早速お目当ての九曲紅梅博物館(冒頭の写真)に行ってみたいと思います。
続く。
ま、着いても一筋縄ではいかないんですがね(^^;)
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