札幌でも、ちょっとイイお店が集まる円山界隈。
2016年7月15日、北一条通からちょっと入ったところに、岩茶を中心とした中国茶とおかゆ、点心を楽しめるお店ができました。
中国茶とおかゆと点心 奥泉さんです。
ちょっと奥まった、パンダのイラストが目印のお店です。
オーナーさんは、しばらく関東在住で、中国茶の勉強を積まれた方。
私の先輩筋にあたるので、当時、茶芸師さんとして大いに活躍されておられたのを、よく覚えております。
その後、岩茶房さんでの修行を経て、北海道に戻り、念願のお店をオープンされたそうです。
お茶は岩茶が中心。オーナーの独自セレクトのお茶も
こうした経歴もあって、お店のお茶は岩茶が中心。
東京の岩茶房さんと比べるとメニューは絞り込まれていますが、新茶だけでなく、少し寝かせたお茶も扱うなど、本格的です。
珍しいところでは、茨城県の猿島(さしま)烏龍も置いているなど、オーナーさんならではのセレクト茶もあります。
冒頭の写真は、私が注文した2013年の岩茶・半天腰です。
火の香りはすっかり落ち着いていて、若干、陳香が出ていますが、その後には特有のフルーティーさが見え隠れ。
岩韻もきちんとあって、なかなか楽しめるお茶だと思いました。
正統な岩茶はどうしてもお値段が張るのですが、ある程度、飲みつけてきたら挑戦してみると良いかもしれません。
お茶の提供方法は、岩茶房さん同様の磁器の茶壺を使ったスタイル。
このスタイルの場合、少し長めに時間をかけて抽出した方が、バシッと岩韻が出るのでおすすめです。
お湯は保温ポットで提供され、少なくなると、交換してもらえるシステム。ゆっくりマイペースで楽しめそうです。
お茶だけの注文でも、ちょっとしたお茶請け(ナッツ、さんざしなど)があるのも嬉しいところです。
一部のお茶は、店頭で販売もされています。
お店で作るおかゆと点心も見逃せません
お茶が美味しいのはもちろんなんですが、こちらに来たら、看板のおかゆと点心も是非頼んでみたいところです。
道産のお米から丁寧に作ったおかゆは、そのまま食べても、とても美味しくて、身体に沁みます。
ザーサイやピータン、腐乳などで、少し目先を変えながら食べていると、あっという間に無くなってしまいます(^^;)
朝からこういうおかゆが食べられるのは良いですね(^^)
さらに、是非召し上がっていただきたいのが、こちらの豚まん。
外の生地はフカフカしているのですが、中のお肉はとってもプリプリ。
ジワッと旨みが溢れて出てくるのですが、これも嫌らしさがなく、身体にやさしい感じです。
これ、こちらのお店のポイントかもしれません。
お茶とおかゆ、お茶と点心をセットにした、お手ごろなセットメニューもあります。
最初はそのへんから注文してみてもよいでしょうね。
スイーツには、あのエゾアムプリンが
こちら、スイーツにも手抜かりがありません。
お店の外の看板にも書いてあった「エゾアムプリン」。
富良野のかなり外れの方にポツンとある、知る人ぞ知る、プリンの製造直売をしているお店です。
エゾアムプリン製造所
※実は、私、この年の夏にお店に行ってみたんですが、たまたま定休日だったんですよね・・・
基本的には直販だけのお店なのですが、こちらは札幌で唯一、エゾアムプリンが食べられるお店なのです。
それがこちら。
エゾアムプリンの特徴は、成分無調整の牛乳を使用しているので、夏はあっさり、冬は濃厚というように、季節によって違う味が楽しめるところなのだとか。
カラメルソースが全体に行き渡っていることもあって、今回はなかなか濃厚な味わいでした。
食感はしっかりめのプリンなんですが、上の方はチーズケーキのような状態になっていて、なかなか面白いです(^^)
朝ごはんやブランチにも良いかも
お茶屋さんはどちらかというと宵っ張りな所が多いのですが、こちらは朝からやっているという点でも貴重なお店です。
ちょっと身体をいたわりたいなという時に、おかゆを食べながらお茶を飲むと、だいぶ身体が復活しそうな気がします。
観光で北海道に来た方も、お寿司に蟹にジンギスカン・・・と、美味しいもの続きで疲れるもの。
そんなときは、身体にやさしいおかゆと岩茶で、ほっと一息できる場所になるかもしれませんね。
中国茶とおかゆと点心 奥泉
住所:札幌市中央区南1条西22-1-18 build 裏参道1F
電話:011-213-8805
営業:7:30~17:00
定休:火曜日
http://ameblo.jp/neroli1216/
中国茶情報局の紹介ページ
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