千年茶樹王
天蓋寺の茶神殿は表から入って裏に抜けることが出来ます。
茶神殿の裏には、このような碑がズラリと。
その先に進むと、千年茶樹王がありました。
説明書きによると、野生の喬木型の古茶樹で、高さは3.5m。幅は2.54mとのことです。
山の斜面に生えているので、太陽の光を求めて、ひょろ長く手前の方に伸びているようですね。
天蓋寺まで来たら、もうすぐ着くだろうと思っていたのですが、甘かったようです。
山道が続きます。。。
壁のレリーフ
山道を上がり、牌坊を一つくぐると、少し開けた場所に出ました。
ここで同行していたI先生が「あら、この絵は何かしら」と気づきました。
一同、疲れていたので素通りするところだったのですが・・・
実は、こちらの壁面には、左側には”採茶大典図”という茶摘みと製茶の様子が、右側には”皇茶進京図”という蒙山茶が長安まで運ばれていく様子が刻まれています。
こちらの蒙山を出発し、
雅州(雅安)を経て、
剣門を通り、
都の長安へやって来ました。
右側にいるのが皇帝で、それにお茶が献上される、というわけです。
こういうのを見逃さないのが教養ですね~。
さすがI先生(というか、若い衆より体力があり、驚きでした)。
古蒙泉
その奥には、古蒙泉があります。
別名が「甘露井」。
左には「龍井」と名が書かれていますが、これは龍が出てくるところだった、という話から。
まあ、井戸には龍がつきものです(←決め打ってしまう)。
さらに進んでいくと、大禹像があります。
治水の神様ですね。夏王朝の皇帝です。
大禹嶺の大禹と言った方が通りが良いのかも。
さらに山道を上がっていきます。
このへんにも茶園がありますね。
斜面に生えているので、根の様子なども分かりますね(←視点がややマニアック)。
皇茶園
天蓋寺の入口から、大体30分弱かかって、ようやく着きました。
こちらが皇茶園です。
説明書きによると、西漢の甘露年間(紀元前53~50年)に呉理真がこの地に7株の仙茶を植えた、とあります。
このお茶の木は2000年間枯れることも大きくなることもなく、その茶葉は細くて長く、味は甘くてしかも清らかで、色は黄色っぽいが碧くて、香りがなかなか消えないことから”仙茶”と呼ぶのだそうで。
毎シーズン、360枚の葉っぱを摘み、これを皇帝が祭祀に使ったので、正貢とされたとのこと。
副貢は皇帝が自ら味わうもので、それもこの山の中で摘まれたものだったとか。
その7本の木は、上の写真の壁の裏側にあります。
後ろには虎がいて、茶葉の守り神ってわけですかね。
たしかに、あまり大きくなっていませんが、本当に樹齢が2000年かどうかは良く分からないですね。。。
蒙頂山の遊歩道はこの先にも続いているのですが、我々のゴールはここだったので、ここから引き返します。
ロープウェイで下山
帰り道は、緩やかな坂道が工事中とのこと。
来た時と同じ階段かロープウェイのどちらかということで、ほぼ満場一致でロープウェイを選択しました。
さすがに体力使いましたからね(^^;)
ロープウェイは2人乗りで、ロープウェイというよりはスキー場のリフトに近い感覚ですね。
眼下には茶畑が広がっています。
ほんの数分で、下まで到着。さすがに早いです。
まあ、やはり山を登っていった方がありがたみはあるかもしれません。
色々と見どころもありますし。
ロープウェイ駅の近くには、世界茶文化博物館がありました。
残念ながら、この時既に夕方の5時だったので、閉館していたみたいですけど。
このほか、公園のようなところには、蒙頂山が発祥の”龍行十八式”のオブジェが。
ここから、バスのあるレストランのところに戻ってみると、足が痛いと蒙頂山に行かなかったSさんが、この茶藝の練習をしている人たちと仲良くなっていました。。。
続く。
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