四川省茶旅の2日目です。
初日こそお茶無しの日にしましたが、ここからが怒濤の移動&お茶の旅になります。
成都の人民公園へ
今回の茶旅では、四川ならではの公園にある青空茶館の体験を必ず組み込む予定でした。
ただ、どこの茶館が良いか?というのは、なかなか難しいところです。
なにしろ、成都のあちこちに青空茶館はありますので。
杜甫草堂の中とかにもありますし、ちょっと郊外ですが有名な観音閣なども雰囲気があります。
成都の旅行会社の方のお薦めは、
「人民公園の茶館ではいかがですか?入場料かかりませんし」
とのことだったので、人民公園の茶館に即決(観光する時間が無いので、入場料払うのも勿体ないですからね・・・)。
朝、8時すぎにバスで人民公園にやってきました。
なかなか雰囲気のある建物もあります。
案内図がありました。
人民公園、かなり広いようです。
案内図の中には「茶」の文字がチラホラ。
これから目指すのは最も規模の大きい茶館(地図内の10番)なのですが、それ以外にも小規模な茶館があるようです。
※抗日戦争記念碑みたいなのもありますが、大人なのでスルーします。
公園内を歩いて行くと、早速、茶館の看板が。
覗き込んでみると、こんな感じ。
まだ、開店準備中のようですね。
8時半ぐらいからのようです。
鶴鳴茶社
公園の入口から10分ぐらい歩き、目的地に到着。
鶴鳴茶社という茶館です。
こちらの説明書きによると、1920年代の初めに作られた茶館のようです。
お値段を見てみますと、
だいたい16~30元(日本円にして300~500円)ぐらいですね。
こちらは杭州あたりのバイキング式の茶館とは違い、お茶請けなどは付いていないお茶のみの価格です。
スターバックスのコーヒーぐらいとも言えますが、中国だとこれでご飯が食べられますからね。
決して安いわけでは無いです。
中の雰囲気はこんな感じ。
開店直後なので、まだ椅子が積み上がっていますが・・・
おそらく、9時が正式な営業開始なんでしょうね。
8時半ぐらいだと入ることはできるけど、開店準備中です。
なお、この写真の右の方にいる、首から札をぶら下げた方たちは、耳かきサービスを提供するおじさんたちです。
耳のお掃除をしてくれるそうなのですが、30元とのこと。結構良いお値段しますね・・・
今一度、お茶の値段はこんな感じです。
「一茶一座」とあるように、1人ワンドリンク制です。
四川省に来たので、ここは四川省のお茶。
それも緑茶だろうということで、メンバーのみなさんが選んだのはこちら。
左から、蒙頂山甘露、碧潭飄雪、竹葉青、鶴鳴手工毛峰です。
蒙頂山甘露は蒙頂山のお茶の代表選手的な、産毛がふわふわしたうまみたっぷり系のお茶です。
碧潭飄雪は四川のジャスミン茶です。
竹葉青は、少し青みが勝ったタイプですが、適度な渋みもあり、キレ味の良い緑茶です。
手工毛峰はここのお店の看板茶のようで、うまみもありつつスッキリとした印象のお茶でした。
なお、淹れるのはこんな感じで淹れています。
封を切って茶葉をちょっと大きめの蓋碗に入れ、そこに少しだけお湯を注いで持ってきます。
四川省で小分けのお茶を買うと大体4gなのですが、それはこの蓋碗の大きさに合わせた量ということのようです。
私は、竹葉青を選択してみました。
最初はこのくらいのお湯の量しか入っていないので、これで少し馴染ませてから、保温ポットでお湯を注ぎます。
この保温ポットがなかなか曲者で、どのポットもそこからお湯が漏れています。
まあ、外だからこぼれても問題は無いんですけど(苦笑)
お湯を注ぐとこんな感じ。
プクッとした芽が目立つお茶です。
お茶が沈むまでは、蓋碗の蓋で除けながら飲んでいきます。
後は自由に差し湯をして、ずっと長居することも可能です。
お茶請けは、売店でひまわりの種などを販売しているので、それを買ってつまむ感じですね。
9時ぐらいになると、だいぶ人が増えてきました。
お客さんの層は、やはりシニアな感じの方が多いです。
そんな中、息子が日本にいるという、おじいさんがツアー参加者の方に話しかけてこられました。
そのお友達のおじいさんは中国医学の達人だったようで、その場で中国医学の講座が始まっていました。
そのあたりの模様は、参加者の方のブログで♪ → 成都の青空茶館|半北京半日本+αの徒然日記
※実は帰国するまで、楽天ブロガーさんだったと気づかなかった・・・(^^;)
こういう交流ができるのが、オープンな茶館の面白いところです。
四川ならではな感じがします。
そういえば、これも四川ならではですね。
こういう場所で、お店が混雑してきたら、お湯を遠くから注ぐという実用的な意味でも良かったのかもしれません。
満席ともなると、椅子と椅子の間隔が狭いので、店員さんが行き来するのも大変でしょうから(^^;)
茶旅初のお茶を飲む機会。
しかも、天気も良いので、「ここに一日中いたい!」という参加者の方もいたのですが・・・
そこは今後の予定があるので、強制的に1時間半でお茶の時間は切り上げとしました。
なにしろ今回は4泊5日。成田-成都の往復で約11時間は飛行機と考えると、実質4日です。
その僅かな時間で、峨眉山と蒙頂山、さらに雅安の山奥の茶馬古道まで行こうという強行スケジュールですから。
団体旅行は時間との闘いということで、心を鬼にして次の目的地に向かいます。
続く。
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